訃報 〓 ブラムウェル・トーヴィー(69)英国の指揮者

2022/07/15
【最終更新日】2023/02/06

英国の指揮者ブラムウェル・トーヴィー(Bramwell Tovey)が12日、米国のロードアイランド州バーリントンの自宅で亡くなった。前日、69歳の誕生日を迎えたばかりだった。BBCコンサートオーケストラ、ウィニペグ交響楽団、バンクーバー交響楽団などの首席指揮者、音楽監督を歴任した。

英国エセックス州イルフォードの生まれで、ロンドン大学、王立音楽院で学んで指揮者デビュー。ロンドン・フェスティバル・バレエのスタッフ指揮者を経て、1978年にスコティッシュ・バレエの音楽監督に就任。1984年にはサドラーズ・ウェルズ・ロイヤル・バレの首席指揮者に就任した(-1988)。

その後、ウィニペグ交響楽団(1989-2001)、ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団(2002-2006)、バンクーバー交響楽団(2000–2018)の音楽監督を歴任。バンクーバー交響楽団在任中の2009年には、五輪組織委員会から翌年の冬季五輪の開会式で「口パク」演奏を求められてそれを拒否、話題を集めた。

2001年にニューヨーク・フィルハーモニックにデビュー。その後、2004年から2014年まで毎夏、「サマータイム・クラシック」シリーズを指揮している。 2009年からはロサンゼルス・フィルハーモニックが行っている「ハリウッドボウル・サマー・コンサート」の首席客演指揮者、2018年からBBCのポップス・オーケストラ「BBCコンサート・オーケストラ」の首席指揮者を務めていた。

また、作曲家としても活動。2003年には、チェロ協奏曲、大合唱団とブラスバンドのための作品「焼けた頭蓋骨へのレクイエム」がカナダの「グラミー賞」とされる「ジュノー賞」の年間最優秀クラシック作曲賞を受賞している。また、リチャード・ベル監督の映画『エイティーン』の音楽を作曲、カナダの「アカデミー賞」とされる「ジニー賞」にノミネートされている。

写真:Vancouver Symphony Orchestra


関連記事

  1. パリ発 〓 指揮者のスペランツァ・スカップッチにフランスの「芸術文化勲章シュヴァリエ」

  2. ザンクト・ペルテン発 〓 トーンキュンストラー管の次期首席指揮者にファビアン・ガベル、佐渡裕の後任

  3. ロンドン発 〓 ロイヤル・オペラがグリゴーロに“黒判定”、メトロポリタン歌劇場も

  4. ヒューストン発 〓 ヒューストン交響楽団の次期音楽監督にスロヴァキアの指揮者ユライ・ヴァルチュハ

  5. パリ発 〓 医療従事者の写真をバスティーユ歌劇場の壁面に、パリ国立オペラ

  6. ニューヨーク発 〓 新制作《魔笛》指揮のナタリー・シュトゥッツマンがメトロポリタン歌劇場管に謝罪、自身の発言めぐって

  7. バーデン=バーデン発 〓 ベルリン・フィルがバーデン=バーデン・イースター音楽祭との契約を延長

  8. 訃報 〓 コルネリウ・ムルグ(73)ルーマニアのテノール歌手

  9. バンクーバー発 〓 オットー・タウスクがバンクーバー響との契約を延長

  10. サンクト=ペテルブルク発 〓 ユーリ・テミルカーノフがサンクト=ペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を辞任

  11. プラハ発 〓 チェコの国民劇場が新制作の《ドン・ジョヴァンニ》をライブ・ストリーミング

  12. ライプツィヒ発 〓 2024年の「バッハ・メダル」はアンドレアス・シュタイアーに

  13. ベルリン発 〓 アルテミス弦楽四重奏団の元第1ヴァイオリン、ヴィネタ・サレイカ=フォルクナーがベルリン・フィルへ

  14. 東京発 〓 新国立劇場がオペラ部門の芸術監督を務める大野和士との契約を延長

  15. 北京発 〓 中国の“ウイルス征圧”投稿が物議

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。