ワレリー・ゲルギエフ(Valery Gergiev)を解任したミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(Münchner Philharmoniker)について、ミュンヘン市政府の法律顧問事務所が補償の必要はない、との見解を発表した。ドイツでの報道によると、その理由に「プーチンを支持するその行動が市の信用を傷つけた」からとしている。
ゲルギエフはロシアのウクライナ侵略開始直後、ミュンヘン市のライター市長からプーチン大統領と距離を置くように求められたが、それに答えなかったことから、2016年からその任にあった首席指揮者を解任された。ミュンヘン市議会は「市の音楽大使として、その役割を担うことができなくなった」と述べている。
オーケストラとゲルギエフとの契約は2025年の夏まで残っており、契約額は明らかにされていないが、現地での報道によると、1シーズンあたり200万(約2億6,000万円)〜300万ユーロ(約3億8,600万円)だったとみられており、解任によって、少なくとも600万ユーロ(約6億4,200万円)の損失になるという。
写真:Münchner Philharmoniker / MezzoTV
ミュンヘン発 〓 補償の必要ないとミュンヘン市政府の法律顧問、ゲルギエフ解任で
2022/03/14
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