イタリアのテノール歌手マルチェッロ・ジョルダーニ(Marcello Giordani)が5日、56歳で亡くなった。ドラマティックな役を歌って第一線で活躍中で、欧米の報道によると、心臓発作が原因。シチリア・タオルミーナの自宅で気分が悪くなり、救急車で病院に運ばれたが、間に合わなかったという。
シチリア・オーガスタ生まれで、幼い頃から聖歌隊で歌い、個人レッスンを受けた。いったん銀行員となるが、改めて声楽の道に進んだ。元々はバリトンで、プロ歌手としてのデビューも、1986年にスポレートの「2つの世界の芸術祭」でリゴレットを歌っている。
その後、テノールに転身。1988年。《ラ・ボエーム》のロドルフォを歌ってミラノ・スカラ座にデビュー。1993年には、ネモリーノを歌って、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場にデビューし、200回以上出演している。
写真:Encompass Arts
訃報 〓 マルチェッロ・ジョルダーニ(56)イタリアのテノール歌手
2019/10/06
【最終更新日】2023/02/16
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