エーケレー発 〓 ドロットニングホルム宮殿劇場の次期音楽監督にフランチェスコ・コルティ

2022/06/23

スウェーデンのドロットニングホルム宮殿劇場(Drottningholms Slottsteater)が次期音楽監督にイタリアの鍵盤楽器奏者で指揮者のフランチェスコ・コルティ(Francesco Corti)を迎えると発表した。任期は2023年1月から3年間。

ドロットニングホルム劇場は1766年、首都ストックホルム郊外のエーケレーに建設された劇場で、18世紀のドナート・ストパーニの舞台機構などをそのまま残している。客席は400人で、ユネスコの世界遺産にも登録。イングマール・ベルイマンの映画『魔笛』の撮影が行われたことで知られる。

コルティは1984年、アレッツォ生まれの38歳。オルガンと作曲を学んだ後、チェンバロの道に進み、ジュネーヴでアルフォンソ・フェーディに、アムステルダムでボブ・ファン・アスペレンに師事した。

2006年にライプツィヒのヨハン・セバスチャン・バッハ、2007年にブリュージュ国際古楽の両コンクールで優勝。ソリストとして活動を続ける一方、2018年からはイタリアの古楽アンサンブル「イル・ポモ・ドーロ」の首席客演指揮者を務め、2016年からはスイス・バーゼル・スコラ・カントルムのチェンバロ科教授も務めている。

宮殿劇場では昨年、ヘンデル《アグリッピナ》を指揮して好評を博し、今年は8月19日、1922年の劇場再開から100周年を記念するコンサートに再び登場する。

写真:Caroline Doutre


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. バイロイト発 〓 ジョン・ルンドグレンが《さまよえるオランダ人》からも降板、バイロイト音楽祭の出演をすべてキャンセル

  2. リンツ発 〓 州立劇場の首席指揮者にイングマール・ベック

  3. ブラティスラヴァ発 〓 ミハイル・プレトニョフが新しいオーケストラを創設、ロシア・ナショナル管の音楽監督を当局が解任?

  4. ローマ発 〓 ダニエレ・ガッティがローマ歌劇場の音楽監督に

  5. ネイプルズ発 〓 ウィーン・フィルの米国ツアー、二人目の代役指揮者はデイヴィッド・ロバートソン

  6. 訃報 〓 マリス・ヤンソンス(76)ラトビアの指揮者

  7. モスクワ発 〓 ネトレプコが新型コロナ感染を明らかに、Instagramへの投稿で

  8. ベルリン発 〓 劇場とホールの閉鎖は4月中旬まで

  9. デュッセルドルフ発 〓 ライン・ドイツ・オペラの次期音楽総監督にヴィターリ・アレクセーノク、アクセル・コーバーの後任

  10. アムステルダム発 〓 コンセルトヘボウ管が26日から活動再開

  11. フランクフルト発 〓 フランクフルト歌劇場が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  12. ブリュッセル発 〓 モネ劇場が無料のストリーミング配信を開始、その名も“ストリーミング・フェスティバル”

  13. ローマ発 〓 ダニエル・ハーディングがサンタ・チェチーリア国立アカデミー管の音楽監督に、パッパーノの後任

  14. リーズ発 〓 英国のオペラ・ノースが新制作のヘンデル《アルチーナ》をストリーミング配信

  15. ベルリン発 〓 セバスチャン・ジャコー、ベルリン・フィルの首席フルートに

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。