ニューヨーク発 〓 ルネ・フレミングがメトロポリタン歌劇場の新作オペラに

2020/07/31

米国のソプラノ歌手ルネ・フレミング(Renée Fleming)が2022年秋、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場(Metropolitan Opera)の舞台に復帰することが明らかになった。「ニューヨーク・タイムズ」紙が報じた。フレミングは2017年、リヒャルト・シュトラウス《薔薇の騎士》出演でメトロポリタン歌劇場を“卒業”と表明していた。

フレミングが出演するのは、ピューリッツァー賞を授賞したマイケル・カニンガムの小説『めぐりあう時間たち』を原作にしたケヴィン・プッツ作曲の新作オペラ。原作は、小説『ダロウェイ夫人』を書いた女性作家ヴァージニア・ウルフを含めた三つの時代に生きた三人の女性の人生を描いて全米ベストセラー1位を記録した。

2002年には、ニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーア、メリル・ストリープという大物女優の競演で映画化され、2003年のアカデミー賞9部門にノミネート、キッドマンが最優秀主演女優賞を受賞している。

オペラではヴァージニア・ウルフ役にジョイス・ディドナート、ローラ・ブラウン役にケリー・オハラが起用され、フレミングはクラリッサ・ヴォーンの役を演じるという。

フレミングは、メトロポリタン歌劇場がスター歌手を集めてスタートさせたオンライン・ライブ・コンサート「メット・スター・ライブ・イン・コンサート」にも名を連ねており、2番手として8月1日からワシントンDCのショージタウンの歴史的邸宅からパフォーマンスを送り出すことになっている。

写真:Bayerischen Rundfunks


関連記事

  1. ジュネーブ発 〓 ジュネーブ大劇場がモーツァルト《皇帝ティートの慈悲》の新作をライブ・ストリーミング

  2. ベルリン発 〓 休養していたバレンボイム、ベルリン州立歌劇場の「平和のためのコンサート」で復帰。ウクライナへの連帯を共有

  3. ウィーン発 〓 楽友協会がウィーン・フィルのコンサート・スケジュールを発表

  4. ウィーン発 〓 ウィーン国立歌劇場に初の女性コントラバス奏者

  5. 台北発 〓 台北音楽アカデミー&フェスティバルが新体制。芸術監督にメトロポリタン歌劇場のコンサートマスターを務めるデヴィッド・チャン、指揮者にファビオ・ルイージ

  6. シカゴ発 〓 音楽監督の報酬、全米一位はシカゴ交響楽団のムーティ

  7. パルマ発 〓 指揮者のケント・ナガノがアルトゥーロ・トスカニーニ・フィルハーモニー管の首席芸術パートナーに

  8. アントワープ発 〓 アントワープ響の首席指揮者にマルク・アルブレヒト

  9. ワシントン発 〓 ケネディー・センターが人気ミュージカル「ハミルトン」の上演を断念

  10. 東京発 〓 読売日本交響楽団が2025/2026シーズンの公演ラインナップを発表、常任指揮者ヴァイグレとの契約延長も同時発表

  11. 浜松発 〓 浜松国際ピアノコンクールが第11回コンクールの開催概要を発表

  12. ハノーファー発 〓 州立オペラが新制作の《フィガロの結婚》を1月20日からストリーミング配信

  13. モスクワ発 〓 ヴァイオリニストのアナスタシア・チェボタリョーワが逮捕 !?

  14. ラハティ発 〓 ダリア・スタセヴスカがラハティ響の首席指揮者に

  15. マドリード発 〓 テアトロ・レアルが新シーズン、2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。