カナダのヴァイオリニスト、ジャンヌ・ラモン(Jeanne Lamon)が自宅のあるビクトリアで亡くなった。71歳だった。1981年から2014年まで33年間、トロントを拠点に活動する古楽器オーケストラ、ターフェルムジーク・バロック管弦楽団(The Tafelmusik Baroque Orchestra)の音楽監督兼コンサートマスターを務めていた。
ニューヨークの生まれで、ウェストチェスター音楽院、ブランダイス大学で学んでアムステルダムに留学。コンセルトヘボウ管弦楽団のコンサートマスターだったヘルマン・クレバースに師事。同時に古楽演奏のパイオニアの一人、シギスヴァルト・クイケンに師事した。
その後、米国に戻ってスミス大学の古楽学部で教鞭を執っていた1980年、ターフェルムジーク・バロック管弦楽団の創設者の二人、オーボエ奏者のケネス・ソルウェイ、バスーン奏者のスーザン・グレイブスに招かれて客演。1981年に音楽監督に就任、トロントに移住した。1988年にはカナダ市民になっている。
1974年にヴァイオリニストとして初めて、古楽演奏で「アーウィン・ボドキー賞」など、内外での受賞多数。カナダの音楽界を支えた一人で、カナダを拠点に古楽演奏を世界に広めた一人だった。
写真:The Tafelmusik Baroque Orchestra
訃報 〓 ジャンヌ・ラモン(71)カナダのヴァイオリニスト
2021/06/21
【最終更新日】2023/02/06
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