ライプツィヒ発 〓 ピアニストのアンドラーシュ・シフに2022年の「バッハ・メダル」

2022/04/29

ライプツィヒ・バッハ音楽祭が、2022年の「バッハ・メダル」はピアニストのアンドラーシュ・シフ(Schiff András)に贈られると発表した。モダンなグランド・ピアノで、バッハの鍵盤音楽を演奏することをリサイタルの焦点としてきたこと、「10年以上にわたって、毎年のように音楽祭に客演し、バッハの最も重要な作品の大部分を演奏してきたことが評価された。

マイセン磁器製のメダルは2003年から、“音楽の父”作曲家ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750)の研究、演奏で功績を上げた人物に対して、音楽祭の一環としてライプツィヒ市が授与している。

シフは1953年、ブダペスト生まれの68歳。ブダペストのリスト音楽院に学び、1970年代にコンクールでの活躍が始まると、同世代のゾルターン・コチシュ、デジェー・ラーンキと並んで、“ハンガリーの若手三羽烏”として注目を浴びた。その後、国際的な活動を展開、当代を代表するピアニストの一人。1987年にオーストリア、2001年に英国の市民権を取得し、2014年にはナイトに叙せられている。

写真:ECM Records


    もっと詳しく ▷

    音楽祭情報はこちら ▷


関連記事

  1. ベルリン発 〓 バレンボイムが健康上の理由から、5月1日のベルリン・フィル「ヨーロッパ・コンサート」の指揮から降板

  2. ミュンヘン発 〓 青木尚佳がミュンヘン・フィル初の女性コンサートマスターとしてデビュー

  3. ニューヨーク発 〓 カーネギーホールがゲルギエフに“追加制裁”、5月のマリインスキー管との公演もキャンセル

  4. プラハ発 〓 ビシュコフが手術後の静養でチェコ・フィルの指揮をキャンセル、代役になんとブロムシュテット

  5. ミュンヘン発 〓 ドイツ・サッカー界の“皇帝”フランツ・ベッケンバウアーの追悼式でカウフマンが熱唱

  6. 台北発 〓 台北音楽アカデミー&フェスティバルが新体制。芸術監督にメトロポリタン歌劇場のコンサートマスターを務めるデヴィッド・チャン、指揮者にファビオ・ルイージ

  7. ノヴァーラ発 〓 再興「グィド・カンテルリ国際指揮者コンクール」で韓国のミンギュウ・ソンが優勝

  8. ブラウンシュヴァイク発 〓 州立劇場が《蝶々夫人》のポスター・デザインを変更、旭日旗を連想させるという抗議受け

  9. ロンドン発 〓 「オペラ・アワード」が2022年の年間賞のノミネートを発表

  10. 訃報 〓 クシシュトフ・ペンデレツキ(86)ポーランドの作曲家

  11. ベルゲン発 〓 エドワード・ガードナーがベルゲン・フィルとの契約を延長

  12. ベルゲン発 〓 ベルゲン・フィルがオンライン音楽祭「ウィンターメッツォ」をスタート

  13. 大津発 〓 びわ湖ホールが2019年度のラインナップを発表

  14. ロンドン発 〓 ピアノのマレイ・ペライアが復帰、旧知のアカデミー室内管と共演

  15. ロンドン発 〓 カリーナ・カネラキスがロンドン・フィルの首席客演指揮者に

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。