ニューヨーク発 〓 訃報:ヴァイオリンのロバート・マン死去

2018/01/01
【最終更新日】2018/03/28

「ジュリアード弦楽四重奏団」の創設メンバーで、第1ヴァイオリン奏者として50年にわたって活躍したロバート・マン(Robert Mann)が1月1日、ニューヨークの自宅で亡くなった。97歳だった。四重奏団は1946年、ニューヨークのジュリアード音楽院の校長だった作曲家ウィリアム・シューマンの提唱で、音楽院の教授らによって結成された。マンは1997年まで第1ヴァイオリン奏者を務めるかたわら、若手の育成に精力的に取り組み、母校以外でも、世界各地のマスタークラスで数千人にのぼる学生を指導、東京クヮルテット、エマーソン弦楽四重奏団などが彼の元から巣立っている。日本との縁も深く、61年に桐朋学園のマスター・クラスの指導に訪れた際、学生オーケストラが演奏するシェーンベルクの「浄夜」を聴いて感動。以来、齋藤秀雄と親交を結び、その縁で93年、ジュリアード弦楽四重奏団が「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」に招かれている。マンはそれをきっかけに99年から毎年のようにフェスティバルに客演、10年のフェスティバルでは、「ロバート・マン スペシャル・コンサート~90歳を祝って~」が行われている。また、15年には引退後の、指揮者、室内楽、作曲、そして教育者としての活動を追ったアラン・ミラー監督によるドキュメンタリー映画も製作されている。

関連記事

  1. グラインドボーン音楽祭 〓 次期芸術監督に演出家のステファン・ラングリッジ

  2. インディアナポリス発 〓 第10回「インディアナポリス国際ヴァイオリンコンクール」で外村理紗が2位

  3. バイロイト音楽祭 〓 ロベルト・アラーニャの代役にピョートル・ベチャワ

  4. ワシントン発 〓 ナショナル交響楽団がジャナンドレア・ノセダとの契約を延長

  5. エディンバラ国際フェスティバル 〓 2018年のプログラムを発表

  6. ニューヨーク発 〓 作曲家のタン・ドゥンがバード音楽院のトップに

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。