紀尾井ホール室内管弦楽団(Kioi Hall Chamber Orchestra Tokyo)がこのほど、第3代の首席指揮者を務めるトレヴァー・ピノック(Trevor Pinnock)との契約を延長した。ピノックは2022年度から3シーズンの任期でその任にあり、今回の契約更改で、任期は2028年3月まで延びる。
ピノックは英国カンタベリー生まれの77歳。少年時代からカンタベリー大聖堂の聖歌隊員を務めるかたわら、ピアノとオルガンを学び、その後、ロンドンの王立音楽大学(RCM)に進んでチェンバロとオルガンを修めた。学生時代から「ガリヤード・トリオ」を結成、アカデミー室内管弦楽団などで演奏を重ねた。
1973年にオリジナル楽器によるアンサンブル「イングリッシュ・コンサート」を設立して、指揮、独奏の双方で活発な活動を行い、また、数々の録音で名声を確立。2003年に「イングリッシュ・コンサート」の音楽監督をアンドルー・マンゼに引き継いでからはフリーの演奏家として活動している。
紀尾井ホール室内管デビューは、旧・紀尾井シンフォニエッタ東京時代の2004年10⽉。2025年は紀尾井ホール、オーケストラにとって30周年という節目の年で、ホール改修&リニューアル・オープンも予定されているが、3月にはオーケストラ初となる演奏会形式のオペラ上演としてモーツァルトの《コジ・ファン・トゥッテ》に取り組むという。
写真:Kioi Hall / Tomoko Hidaki
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東京発 〓 紀尾井ホール室内管が首席指揮者のトレヴァー・ピノックとの契約を延長
2024/06/26
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