タンペレ発 〓 サントゥ=マティアス・ロウヴァリが2022/2023でタンペレ・フィルの芸術監督兼首席指揮者を退任

2022/04/06

若手指揮者サントゥ=マティアス・ロウヴァリ(Santtu-Matias Rouvali)が2022/2023で母国フィンランドのタンペレ・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督兼首席指揮者を退任することになった。ロウヴァリは2021/2022シーズンからエサ=ペッカ・サロネンの後を受け、任期5年でロンドンを拠点とするフィルハーモニア管弦楽団の首席指揮者を務めている

ロウヴァリは1985年、ラハティ生まれの36歳。ロンドンのメジャー・オーケストラの首席指揮者としては最年少で、2017年からはスウェーデンのエーテボリ交響楽団の首席指揮者も兼任。コペンハーゲン・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者も務め、ここにきて、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団の次期音楽監督候補にその名前が挙がるなど、その存在感を急速に高めている。

タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督兼首席指揮者に就任したのは2013年で、現地紙「Sanomat」に対し、「このままでも良かったのですが、オーケストラにはもっと存在感のある首席指揮者が必要。4週間しかいない私ではなく、もっと一緒にいる首席指揮者のもとで今こそオーケストラは前進しなければならない」と語っている。

写真:Tampere Philharmonic Orchestra / Kaupo Kikkas


関連記事

  1. 訃報 〓 マルチェッラ・レアーレ(84)米国のソプラノ歌手

  2. ラヴェンナ発 〓 イタリアで劇場閉鎖相次ぐ

  3. リューベック発 〓 クラリネットのサビーネ・マイヤーが来年で引退

  4. バイロイト発 〓 「バイロイト・バロック」が復活!

  5. ダルムシュタット発 〓 州立劇場が音楽総監督のダニエル・コーエンとの契約を延長

  6. パレルモ発 〓 ムーティが50年ぶりにマッシモ劇場管弦楽団の指揮台に

  7. リマ発 〓 テノールのフアン・ディエゴ・フローレスが自身のレーベルを起ち上げ

  8. バルセロナ発 〓 リセウ大劇場が新シーズンから有料のデジタル・プラットフォームを起ち上げ

  9. ヴェッセルビューレン発 〓 2024年の「ブラームス賞」に指揮者のケント・ナガノ

  10. 東京発 〓 新国立劇場がストリーミング配信のための新しいプラットフォーム開設

  11. ウィーン発 〓 国立歌劇場の「オーパンバル」、2021年は中止

  12. バート・イシュル発 〓 レハール音楽祭は作曲者の生誕150年祝えず

  13. ミラノ発 〓 スカラ座もゲルギエフを解任、《スペードの女王》の指揮は27歳のティムール・ザンギエフに交代

  14. サンターガタ発 〓 イタリア政府がヴェルディの邸宅を収用

  15. ポズナン発 〓 スタニスワフ・モニューシュコ大劇場の音楽監督にイタリアのマルコ・グィダリーニ

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。