東京交響楽団は次期音楽監督にスイスの指揮者ロレンツォ・ヴィオッティ(Lorenzo Viotti)を迎えると発表した。2014年からその任にあり、2025/2026シーズンで退任するジョナサン・ノットの後任で、オーケストラにとって4人目の音楽監督となる。任期は2026/2027シーズンから3年間。
ヴィオッティはスイス・ローザンヌで生まれの34歳。イタリア・ヴェネチアのフェニーチェ劇場の音楽監督などを務め、50歳で急逝した指揮者マルチェッロ・ヴィオッティを父に持ち、妹はメゾ・ソプラノ歌手のマリーナ。彼女は7月26日のパリ五輪開会式でフランス革命時に歌われた「サ・イラ=ça ira)を、ヘヴィメタルバンド「GOJIRA」と歌っている。
2021/2022シーズンからはオランダ国立オペラのピットに入るオランダ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めており、2024/2025シーズンをもって退任することが決まっている。既に世界的なオーケストラを数多く客演しており、この6月には、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のドイツ・スイス・スペインを回るツアーの指揮も任されている。
東京交響楽団には、2014年7月の東京オペラシティ・シリーズでクシシュトフ・ウルバンスキの代役として初登場。このステージが日本デビューのみならず、自身のプロ・オーケストラ・デビューとなったという縁も生まれ、その後、2016年、2019年、2023年に計5回共演している。
写真:Tiago Miranda
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東京発 〓 東響の次期音楽監督にロレンツォ・ヴィオッティ
2024/08/10
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