休養宣言を出していたスター・ソプラノ歌手のアンナ・ネトレプコ(Anna Netrebko)がロシアのウクライナ侵略に反対し、プーチンと手を結んだことはないと断言する新たな声明を発表した。
声明の中でネトレプコは「私はウクライナに対する戦争を明確に非難し、この戦争の犠牲者とその家族に思いを馳せます。私の立場は明確です。私はいかなる政党のメンバーでもなく、ロシアのいかなる指導者とも手を結んでいません。私の過去の行動や発言が誤解される可能性があったことは認め、反省している」と語っている。
また、ウクライナ侵略を始めたプーチン大統領との関係については「大統領とは芸術賞の受賞やオリンピックの開会式などでお会いしたことがありますが、人生で数えるほどしかありません。それ以外には、ロシア政府からいかなる金銭的支援も受けたことはなく、オーストリアに居住し、納税者でもあります」と述べている。
声明では、5月から演奏活動を再開させることも表明。声明を「私は祖国ロシアを愛し、芸術を通じて平和と団結を求めているだけです」と結んでいる。
ネトレプコは2014年にロシアがクリミア半島を侵略した際、ロシアが支援する分離主義者に対する支持を表明。そのこともあり、ロシアのウクライナ侵略後は、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場をはじめとして、出演をキャンセルされ、休養宣言を出していた。
写真:Anna Netrebko
ウィーン発 〓 ネトレプコがロシアのウクライナ侵略に反対、プーチン大統領との関係を否定する声明
2022/03/31
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