ミラノ発 〓 スカラ座は7日の新シーズン開幕に向けて準備万端、ネトレプコも肩の手術から現場復帰

2021/12/01

ミラノ・スカラ座(Teatro alla Scala)が7日の新シーズン開幕に向けて着々と準備を進めている。開幕公演は新制作のヴェルディ《マクベス》で、指揮は音楽監督のリッカルド・シャイー。肩の手術を受けたばかりで出演が心配されていたマクベス夫人役のアンナ・ネトレプコも現場復帰、開幕を待つだけだとか。

新制作の《マクベス》の演出を手掛けるのは、ダヴィデ・リヴァモア。物語の舞台を現代の大都会に移したもので、ダニエル・エズラロウの振付で、ネトレプコがダンスを披露する場面も設定されているという。

ネトレプコ以外の歌手陣も豪華で、侍女役にキアーラ・イゾットン、マクベス役にルカ・サルシ、バンコー役にイルダル・アブドラザコフ、マクダフ役にフランチェスコ・メーリが起用されている。

スカラ座は例年、街の守護聖人「聖アンブロジオ」の祭日である12月7日に開幕するのが恒例。しかし、ドミニク・マイヤー(ウィーン国立歌劇場前総裁)を新総裁に迎えた2020/2021シーズンは、新型コロナウイルスの世界的流行でヤニス・コッコスの新演出によるドニゼッティ《ランメルモールのルチア》が上演できず、無観客でスペシャル・ガラ・コンサートを行った。

現在のイタリアの1日当たりの感染者は1万人前後。感染者の急増でロックダウンを行っているドイツ、オーストリア、オランダに比べると、比較的落ち着いている状況。

写真:Teatro alla Scala / Marco Brescia & Rudy Amisano


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ハノーファー発 〓 州立劇場の次期音楽総監督にステファン・ジリアス

  2. フィレンツェ発 〓 フィレンツェ歌劇場の《リゴレット》でレオ・ヌッチが降板、代役にルカ・サルシ

  3. 札幌発 〓 PMF札幌2020が開催を断念

  4. ロイトリンゲン発 〓 ヴュルテンベルク・フィルの首席指揮者にアリアーヌ・マティアク

  5. モスクワ発 〓 チャイコフスキー記念大交響楽団の首席客演指揮者にフェリックス・コロボフ

  6. ロンドン発 〓 指揮者のラトルが新型コロナに感染、ロンドン響の指揮をキャンセル

  7. カルガリー発 〓 カルガリー・フィルも楽団員84人全員を一時解雇

  8. ビロビジャン発 〓 ロシアのウクライナに対する武力侵攻を批判する動画を投稿、逮捕されたロシアのピアニストがハンガー・ストライキで死亡

  9. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルの首席フルート、セバスチャン・ジャコーが「試用期間をクリアできず」で退団へ

  10. ザルツブルク発 〓 聖霊降臨祭音楽祭が開催中止を発表

  11. 訃報 〓 グラハム・クラーク(81)英国のテノール歌手

  12. ウィーン発 〓 国立歌劇場が新シーズン、2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表

  13. プラハ発 〓 プラハ国立歌劇場の次期音楽監督にウクライナの指揮者アンドリー・ユルケヴィチ

  14. 訃報 〓 ペーター・シュライアー(84)ドイツのテノール歌手

  15. 東京発 〓 ウィーン国立歌劇場の舞台映像が初めて日本の映画館のスクリーンに

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。