訃報 〓 ヴァンダ・ヴィウコミルスカ(89)ポーランドのヴァイオリニスト

2018/05/03
【最終更新日】2023/02/06

ポーランド出身の女流ヴァイオリニスト、ヴァンダ・ヴィウコミルスカが5月1日、89歳で亡くなった。早くからその最奥が期待され、著名な指揮者、オーケストラと共演を重ねた、戦後のヨーロッパを代表するヴァイオリニストの一人だった。

クシシュトフ・ペンデレツキら現代ポーランドの作曲家の作品の初演を数多く行い、母国の音楽を世界的に広めた功績でも知られる。1955年には再建されたワルシャワ・フィルハーモニー協会コンサートホールの落成式で演奏し、1973年には開場したばかりのシドニーのオペラハウスでヴァイオリニストとして初めてリサイタルを開き、1976年には、ロンドンのバービカン・センター音楽ホールの杮落とし公演にも出演している。

1982年、西欧での演奏旅行の後、ポーランドへの帰国の拒否して西ドイツに亡命、1983年にハイデルベルク・マンハイム高等音楽学校の学部長に就任した。その後は教育者として活躍し、1999年からはシドニー音楽院、2001年からはメルボルンのオーストラリア国立音楽アカデミーでも教鞭を執っていた他、世界各地のマスタークラスで指導を続け、コンクールの審査員を数多く務めていた。

写真:Jarosław Kubalski / Świętokrzyskich Dni Muzyki


関連記事

  1. シュトゥットガルト発 〓 クルレンツィスが南西ドイツ放送響との契約を延長

  2. サンフランシスコ発 〓 ブロムシュテット、演奏中にダウン

  3. パリ発 〓 演出家のオリヴィエ・ピィがシャトレ座の支配人に就任

  4. ベルリン発 〓 ベルリン州立オペラが2022/2023シーズンの公演ラインナップ発表、バレンボイム音楽監督30周年で新しい「リング」が登場

  5. ハイデルベルク発 〓 ピアニストのイゴール・レヴィットが「ハイデルベルクの春」音楽祭の共同芸術監督に就任

  6. シカゴ発 〓 トップ・オーケストラの首席奏者として在任最長記録を持つシカゴ響のジェイ・フリードマンが退団

  7. ウィーン発 〓 国立歌劇場のマイヤー総裁が「ドミンゴとの契約を履行」

  8. ベルファスト発 〓 ダニエレ・ルスティオーニが任期満了でアルスター管の首席指揮者を退任

  9. 松本発 〓 セイジ・オザワ松本フェスティバルが開催断念を発表

  10. カゼルタ発 〓 ゲルギエフがイタリアの音楽祭に出演、西ヨーロッパ音楽界に復帰

  11. ポズナン発 〓 スタニスワフ・モニューシュコ大劇場の音楽監督にイタリアのマルコ・グィダリーニ

  12. イエナ発 〓 イエナ・フィルが音楽総監督のジモン・ガウデンツとの契約を延長

  13. フランクフルト発 〓 メゾ・ソプラノのクラウディア・マーンケにフランクフルト市から「宮廷歌手」の称号

  14. ニューヨーク発 〓 カーネギー・ホールが2026/2027シーズンの公演ラインナップを発表、ホール初となるワーグナー《ニーベルングの指環》の上演に挑戦

  15. ベルリン発 〓 アルテミス弦楽四重奏団が活動休止を発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。