英国のバーミンガム市交響楽団(City of Birmingham Symphony Orchestra)が次期首席指揮者に山田和樹 (やまだ・かずき) を迎えると発表した。ミルガ・グラジニーテ=ティーラの後任で、任期は2023年4月から。アーティスティック・アドバイザーも兼任する。
バーミンガム市交響楽団は1920年に創立された英国を代表するオーケストラの一つで、1980年以降、サイモン・ラトル、アンドリス・ネルソンスといった指揮者が首席指揮者を務めてきた名門。山田は2012年に初めて客演、2016年には日本ツアーを行い、2018/2019シーズンから首席客演指揮者を務めてきた。
山田は神奈川県生まれの42歳。東京芸術大学音楽学部指揮科出身で、2009年にフランスの第51回ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝して注目を集め、翌2010年にスイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者に就任。2016/2017シーズンからはモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督兼音楽監督を務めている。
また、日本でも日本フィルハーモニー交響楽団の正指揮者、読売日本交響楽団の首席客演指揮者、東京混声合唱団音楽監督兼理事長、学生時代に創設した横浜シンフォニエッタの音楽監督としても活動している。
発表に当たって山田は「初めて指揮した時からメンバーと心の深いところで結びつくのを感じました。この “結びつき”は9年以上の歳月を経てますます深く大きくなっています。この素晴らしいオーケストラと、今度は首席指揮者として共に”旅”を続けられることは光栄で、今から胸を躍らせています」と話している。
写真:City of Birmingham Symphony Orchestra
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バーミンガム発 〓 バーミンガム市響の次期首席指揮者に山田和樹、アーティスティック・アドバイザーも兼任
2021/09/14
【最終更新日】2021/09/23
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