バーミンガム発 〓 バーミンガム市響の次期首席指揮者に山田和樹、アーティスティック・アドバイザーも兼任

2021/09/14
【最終更新日】2021/09/23

英国のバーミンガム市交響楽団(City of Birmingham Symphony Orchestra)が次期首席指揮者に山田和樹 (やまだ・かずき) を迎えると発表した。ミルガ・グラジニーテ=ティーラの後任で、任期は2023年4月から。アーティスティック・アドバイザーも兼任する。

バーミンガム市交響楽団は1920年に創立された英国を代表するオーケストラの一つで、1980年以降、サイモン・ラトル、アンドリス・ネルソンスといった指揮者が首席指揮者を務めてきた名門。山田は2012年に初めて客演、2016年には日本ツアーを行い、2018/2019シーズンから首席客演指揮者を務めてきた。

山田は神奈川県生まれの42歳。東京芸術大学音楽学部指揮科出身で、2009年にフランスの第51回ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝して注目を集め、翌2010年にスイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者に就任。2016/2017シーズンからはモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督兼音楽監督を務めている。

また、日本でも日本フィルハーモニー交響楽団の正指揮者、読売日本交響楽団の首席客演指揮者、東京混声合唱団音楽監督兼理事長、学生時代に創設した横浜シンフォニエッタの音楽監督としても活動している。

発表に当たって山田は「初めて指揮した時からメンバーと心の深いところで結びつくのを感じました。この “結びつき”は9年以上の歳月を経てますます深く大きくなっています。この素晴らしいオーケストラと、今度は首席指揮者として共に”旅”を続けられることは光栄で、今から胸を躍らせています」と話している。

写真:City of Birmingham Symphony Orchestra


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ローマ発 〓 ゲルギエフが新型コロナに感染、共演のダニール・トリフォノフも

  2. クリーブランド発 〓 クリーブランド管弦楽団がヨーロッパ・ツアーを中止

  3. シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭 〓 今年の「レナード・バーンスタイン賞」にエミリー・ダンジェロ

  4. シュトゥットガルト発 〓 南西ドイツ放送響、フランソワ=グザヴィエ・ロトを首席指揮者に

  5. シカゴ発 〓 シカゴ響がコンサートを中止、ムーティに陽性反応

  6. ミュンヘン発 〓 ミュンヘン市長がゲルギエフを解職

  7. アムステルダム発 〓 コンセルトヘボウ管が26日から活動再開

  8. パリ発 〓 エサ=ペッカ・サロネンがパリ管の首席指揮者に

  9. アントワープ発 〓 フランダース・オペラの音楽監督にアレホ・ペレス

  10. ユトレヒト発 〓 ユトレヒト古楽音楽祭が開催中止を発表、9月開催で初

  11. ミュンヘン発 〓 ソプラノのニーナ・シュテンメにバイエルン州から「宮廷歌手」の称号

  12. ヘルシンキ発 〓 第12回「シベリウス国際ヴァイオリン・コンクール」はヤン・インモが優勝

  13. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルがコンサート形式による《マゼッパ》をストリーミング配信

  14. パリ発 〓 バスティーユ歌劇場が初の大規模改修工事で3年間休館、有力紙が解体を提案

  15. リオデジャネイロ発 〓 ネルソン・フレイレが腕を骨折、年内の公演をキャンセル

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。