フィンランドの首都ヘルシンキで行われていた第12回「シベリウス国際ヴァイオリン・コンクール」で29日、韓国のヤン・インモ(InMo Yang)が優勝した。第2位に米国のネイサン・メルツァー(Nathan Meltzer)、第3位にウクライナのドミトリー・ウドヴィチェンコ(Dmytro Udovychenko)が入賞した。
ヤンは26歳。韓国で音楽教育を受けた後、米国ボストンのニュー・イングランド音楽院でミリアム・フリードに師事、さらにベルリンのハンス・アイスラー音楽大学に進み、アンティエ・ヴァイトハースの下で研鑽を積んだ。2015年にイタリア・ジェノバで行われた第54回「パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール」で優勝している。
コンクールは1965年の創設。若いヴァイオリニストのための登竜門として知られ、世界で最も権威のあるコンクールの一つ。5年に一度の開催で、2020年に開催されるはずだった第12回は新型コロナウイルスの世界的流行で1年以上延期されて、この5月19日に開幕した。
審査委員長は指揮者のサカリ・オラモで、過去最高の240名が応募。そのうち39名が予選に進んだが、ロシア人の二人はロシアのウクライナ侵略で参加が取り消された。第13回は2025年に開催されるという。
写真:International Jean Sibelius Violin Competition
もっと詳しく ▷
ヘルシンキ発 〓 第12回「シベリウス国際ヴァイオリン・コンクール」はヤン・インモが優勝
2022/05/31
- コメント: 0
この記事へのコメントはありません。