モスクワ発 〓 ヴァイオリニストのアナスタシア・チェボタリョーワが逮捕 !?

2020/02/12

ヴァイオリニストのアナスタシア・チェボタリョーワ(Anastasia Chebotareva)が横領罪の疑いで1月半ばに逮捕されていたことが解った。ロシアのメディアが報じている。チェボタリョーワは1972年、ウクライナの首都オデッサの生れ。名教師イリーナ・ボチコーワに音楽的才能を見出され、モスクワ中央音楽学校、モスクワ音楽院に進み、1989年のパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールに入賞、1992年のロドルフォ・リピツァー国際コンクールで優勝。1994年には第10回チャイコフスキー国際コンクールのヴァイオリン部門で、一位なしの最高位を米国のジェニファー・コーと分け合った。

現地での報道によると、今回の逮捕は、チェボタリョーワの夫でカルト宗教「神クージャ」の教祖を名乗ったアンドレイ・ポポフに連座しての逮捕。ポポフと教団関係者は2015年9月に信者に対する詐欺容疑で逮捕され、5年の刑を言い渡されて服役していた。その逮捕時にチェボタリョーワも関連人物として警察当局によって指名手配を受けていたという。収監されたチェボタリョーワは追加調査のために3月まで拘留される見通し。捜査当局に対して、てんかんの症状が出て苦しいと訴えている、と報じられている。

チェボタリョーワはレオニード・コーガン、ヴィクトル・トレチャコフ、ヴィクトリア・ムローヴァの系譜に繋がる実力派ヴァイオリニストの一人。1999年からは母校モスクワ音楽院の助教授にも就任、2004年にはロシア連邦功労芸術家も受章している。その美貌も相まって、「アナスタシア」の愛称で親しまれていた。日本でも、NHKの2003年の月曜ドラマ「緋色の記憶」のテーマ曲を演奏している他、フジテレビ開局45周年記念ドラマ「海峡を渡るバイオリン」にヴァイオリニスト役で出演。2000年から2007年までくらしき作陽音楽大学の特任教授を務めた。

写真:www.anastasia-chebotareva.com




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