スイスの指揮者ミシェル・コルボ(Michel Corboz)が9月2日に亡くなった。87歳だった。自ら設立したローザンヌ声楽アンサンブル、ローザンヌ器楽アンサンブルを率いて、ルネサンス・バロック音楽の普及に尽力。宗教音楽界の合唱指揮では現代を代表する一人だった。
スイス西部フリブール州マルサンの生まれ。州都フリブールの音楽学校で声楽と音楽理論を学び、リボーピエール学園で作曲を学んだ。19歳でローザンヌのノートルダム・ド・ヴァランタン教会の合唱長に就任。ローザンヌ声楽アンサンブルを結成したのは1961年で、その後、ローザンヌ器楽アンサンブルも組織。バッハやモンテヴェルディ、フォーレなどの作品を積極的に取り組み、「エラート」レーベルを中心に録音も数多い。
また、1969年にリスボンのグルベンキアン合唱団の首席指揮者に就任。その関係は50年を超え、37タイトルのアルバムをリリース、亡くなるまで名誉指揮者だった。グルベンキアン管弦楽団にもたびたび客演、レパートリーをロマン派にまで広げていた。1976年からはジュネーブの音楽院で合唱音楽を教えていた。
写真:Gulbenkian Choir / Hugo Glendinning
訃報 〓 ミシェル・コルボ(87)スイスの指揮者
2021/09/04
【最終更新日】2023/02/06
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