東京発 〓 東京フィルが2022シーズンの定期演奏会ラインナップを発表、バッティストーニ、チョン、プレトニョフが揃い踏み

2021/10/28

東京フィルハーモニー交響楽団(Tokyo Philharmonic Orchestra)が2022シーズンの定期演奏会ラインナップを発表した。2022シーズンの定期演奏会は8回で、同じプログラムで、サントリーホール、Bunkamura オーチャードホール、東京オペラシティ・コンサートホールで行われる。

新シーズンは首席指揮者のアンドレア・バッティストーニ、名誉音楽監督のチョン・ミョンフン、特別客演指揮者ミハイル・プレトニョフの三人が登場する他、2021年の「ハチャトゥリアン国際コンクール」指揮者部門で優勝した出口大地のオーケストラ・デビューも予定されている。

シーズンの開幕を飾る1月定期を指揮するのはチョン。1月の後、5月と10月に登場する。1月は2020シーズンに予定されていたマーラーの交響曲第3番を、5月はオール・フランス・プログラムを指揮する。10月は演奏会形式によるオペラ上演で、ヴェルディ《ファルスタッフ》の予定。

バッティストーニが登場するのは9月。自らの編曲によるリスト《巡礼の年》、それとマーラーの交響曲第5番の組み合わせた。一方、プレトニョフは3月と6月の登場。3月はスメタナの《わが祖国》全曲、6月はシチェドリン作曲の組曲《カルメン》とプレトニョフ自身の編集によるチャイコフスキーの《白鳥の湖》の音楽の組み合わせ。

新シーズンの話題の一つは出口の起用。ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学修士課程に在籍、「ハチャトゥリアン国際コンクール」の後、10月の「クーセヴィツキー国際指揮者コンクール」でも最高位の第2位を獲得した。7月定期に登場し、ハチャトゥリアン作品を取り上げる。ヴァイオリン協奏曲のソリストは木嶋真優。

残る4月定期を指揮するのは、井上道義。今回はライフワークとしてきたショスタコーヴィチの交響曲第1番を中心としたプログラムで、エルガーの序曲《南国にて》、クセナキスのピアノ協奏曲第3番《ケクロプス》を取り上げる。ソリストは大井浩明。

写真:Tokyo Philharmonic Orchestra


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