韓国国立交響楽団(Korean National Symphony Orchestra)が次期芸術監督・首席指揮者にロベルト・アバド(Roberto Abbado)を迎えると発表した。2022年からその任にあるベルギー人指揮者のデヴィッド・ライランドの後任で、任期は2026年1月から3年間。
国立響は1985年、自主運営団体の韓国交響楽団として発足。2001年からソウル・アーツ・センターの専属となってオペラ、バレエ公演などでも演奏する韓国を代表するオーケストラに成長、2022年に現在の名称に改称され、ライランドを迎えた。
アバドはミラノ生まれの70歳。叔父は世界的指揮者で2014年に亡くなったクラウディオ・アバド。ミラノのヴェルディ音楽院で学び、ヴェネツィア・フェニーチェ劇場でフランコ・フェラーラに、その後、ウィーンでハンス・スワロフスキーの最後の夏期講座に参加して研鑽を積んだ。
1984年にミラノ・スカラ座、1989年にミュンヘンのバイエルン州立オペラ、1994年にニューヨークのメトロポリタン歌劇場に、1998年にはウィーン国立歌劇場にデビュー。その間、1991年から1998年にかけてミュンヘン放送管弦楽団の音楽監督、2022年からボローニャ市立歌劇場フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を歴任してきた。
写真:Filarmonica del Teatro Comunale di Bologna
ソウル発 〓 韓国国立響の次期芸術監督・首席指揮者にロベルト・アバド

2025/04/17
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