ロシア出身で現在はドイツの指揮者ウラディーミル・ユロフスキ(Vladimir Jurowsky)がロシアのウクライナ進攻をめぐり、SNSを通じてメッセージを発表した。併せて、首席指揮者を務めるベルリン放送交響楽団の26日、27日の演奏会のプログラムからチャイコフスキーのスラブ行進曲を外し、ウクライナの国歌を演奏して連帯のメッセージを送るという。声明は以下の通り。
「私は、ロシア連邦によるウクライナに対する軍事侵略の開始が可能であるとは信じていませんでした。私はこの行動に深く動揺していますが、家族の歴史を通して両国とつながっているので非常に悲しいです。 できるだけ早く平和が回復することを願っています。週末のコンサートのプログラム変更に伴い、ウクライナの人々との連帯の合図を送りたいと思います」。
ユロフスキは1972年、モスクワ生まれの49歳。祖父が作曲家、父が指揮者という家庭で育ち、18歳でドイツに移住した。ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(2007-2021)、スヴェトラーノフ記念ロシア国立交響楽団の首席指揮者(2011-2021)を歴任。現在はベルリン放送交響楽団の首席指揮者(2017-)、バイエルン州立オペラの音楽監督(2021-)を務めている。
写真:Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin
ベルリン発 〓 ウラディーミル・ユロフスキがベルリン放送響の演奏会でウクライナ国歌を演奏、連帯のメッセージ送る
2022/02/25
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