がん治療で活動休止中のフランツ・ウェルザー=メスト(Franz Welser-Möst)が音楽監督を務めるクリーブランド管弦楽団の指揮をキャンセルしたところ、ソリストに起用されていたイゴール・レヴィットも降板した。ウェルザー=メストとレヴィットは6日から17日にかけ、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏を展開する予定だった。
レヴィットの代役には5人で分担することになり、スティーヴン・ハフ、ユンチャン・イム、ギャリック・オールソン、ミンソ・ソン、オリオン・ワイスというのピアニストたち。全公演をオーケストラの副指揮者を務めるダニエル・ライスが指揮するという。
メストはオーストリア・リンツ生まれの64歳。2023年9月、癌治療で12ヶ月から16ヶ月の治療を受ける必要があると発表して活動を一時休止したが、2024年1月に現場復帰。8月から9月にかけ、クリーブランド管とのヨーロッパ・ツアーを終えた後、新シーズンの開幕から3ヶ月間活動休止中。ただ、10月10日から12日にかけてバイエルン放送交響楽団に客演している。
写真:Carnegie Hall / Steve J. Sherman
クリーブランド発 〓 フランツ・ウェルザー=メストのキャンセルでイゴール・レヴィットも降板、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏で
2024/11/05
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