指揮者のケント・ナガノ(Kent Nagano)と古楽アンサンブルのコンチェルト・ケルン(Concerto Köln)がワーグナーの楽劇《ニーベルングの指環》四部作上演に取り組むことになった。「ワーグナー・レサルテン」と名付けられたプロジェクトで、デュッセルドルフを州都とするノルトライン=ヴェストファーレン州政府が資金を提供。ケルン音楽大学、バイロイト大学の音楽劇場研究所、ハレ・ヴィッテンベルクのマルティン・ルター大学の音声科学研究所などが協力するという。
公演は2021年からスタート。会場はケルンのフィルハーモニーで、年に一作品ずつ、セミ・ステージ形式で上演していく。コンチェルト・ケルンは1985年に設立された古楽器アンサンブルで、メンバーは約20人。演奏には100人前後の演奏家が必要になるため、ケルン音楽舞踊大学の学生が公演に参加する。四部作全体が初演されたのは1876年の第1回「バイロイト音楽祭」で、今回の上演は、19世紀初頭の楽器とガット弦を使い、演奏ピッチは19世紀初頭の標準とされる435のチューニングで行うという。歌手陣は未定。
写真:ICE Classic / Wojciech Wandzel
ケルン発 〓 ケント・ナガノがコンチェルト・ケルンと《リング》四部作上演に挑戦
2020/01/06
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