訃報 〓 カミラ・ウィックス(92)米国のヴァイオリン奏者

2020/11/27
【最終更新日】2023/02/06

米国のヴァイオリン奏者カミラ・ウィックス(Camilla Wicks)が亡くなった。92歳だった。国際的なキャリアを築いた最初の女性ヴァイオリニストとして知られる。1952年に録音したシベリウスのヴァイオリン協奏曲について、作曲者自身から高く評価された。

カリフォルニア州ロングビーチの生まれ。ノルウェー出身ヴァイオリニストの父親から音楽の手ほどきを受け、幼い頃から神童として名を馳せ、7歳でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第4番を弾いてソロ・デビューを果たした。10歳で奨学金を得てジュリアード音楽院に入学、ルイス・パーシンガーに師事した。

1943年、レーヴェントリット国際コンクールで2位に入賞。その後、アルトゥール・ロジンスキ指揮のニューヨーク・フィルハーモニックの演奏会でシベリウスのヴァイオリン協奏曲を弾き、全米にその名を知られるようになった。

1951年に結婚して5人の子どもを授かり、演奏活動からは一時遠ざかった。復帰したのは1966年で、それまでサンフランシスコ音楽院、ルイジアナ州立大学、ミシガン大学、ライス大学などで後進の指導に当たり、人気教師として名声を高めた。

北欧の作曲家の作品の演奏を得意とし、ノルウェーのビャーネ・ブルースタから数多くのソロ作品が彼女に献呈されている。1974年、オスロの王立音楽院の弦楽科主任教授に就任、1999年にはノルウェー王国功労勲章を受章。2005年に演奏活動から引退した。

写真:camillawicks.net





関連記事

  1. ベルリン発 〓 州立歌劇場が5月1日までの公演をキャンセル、音楽祭「フェストターゲ」も中止

  2. フィレンツェ発 〓 演出家の故フランコ・ゼフィレッリの生誕100年、イタリアでは切手も

  3. ロサンゼルス発 〓 カルダー四重奏団のメンバーが交代

  4. ムンバイ発 〓 インド響が次期首席指揮者に英国の指揮者マーティン・ブラビンズ

  5. ワシントン発 〓 文化の殿堂「ケネディー・センター」が「トランプ・ケネディ・センター」に

  6. ミュンヘン発 〓 ラトルが新ホール建設求め、バイエルン州の音楽家たちと「フラッシュモブ」

  7. ウィーン発 〓 ウィーン・フィルが総裁二人に名誉会員の称号

  8. 訃報 〓 ユーリ・アルペルテン(63)エストニアの指揮者

  9. ポズナン発 〓 スタニスワフ・モニューシュコ大劇場が新制作の《幽霊屋敷》の初日9日の公演をライブ・ストリーミング

  10. ベルリン発 〓 ドイツ・オーケストラ界の“冬の時代”は終了?

  11. ハノーファー発 〓 州立オペラが新制作の《フィガロの結婚》を1月20日からストリーミング配信

  12. ウィーン発 〓 フォルクスオーパーが2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  13. ロンドン発 〓 アンドルー・ロイド・ウェバーの新作ミュージカル《シンデレラ 》の開幕を延期

  14. ロンドン発 〓 ロンドン響に二人の新しいコンサートマスター

  15. ベルリン発 〓 ロレンツォ・ヴィオッティがベルリン・フィルにデビュー、ネゼ=セガンの代役で

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。