訃報 〓 カミラ・ウィックス, 米国のヴァイオリン奏者

2020/11/27

米国のヴァイオリン奏者カミラ・ウィックス(Camilla Wicks)が亡くなった。92歳だった。国際的なキャリアを築いた最初の女性ヴァイオリニストとして知られる。1952年に録音したシベリウスのヴァイオリン協奏曲について、作曲者自身から高く評価された。

カリフォルニア州ロングビーチの生まれ。ノルウェー出身ヴァイオリニストの父親から音楽の手ほどきを受け、幼い頃から神童として名を馳せ、7歳でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第4番を弾いてソロ・デビューを果たした。10歳で奨学金を得てジュリアード音楽院に入学、ルイス・パーシンガーに師事した。

1943年、レーヴェントリット国際コンクールで2位に入賞。その後、アルトゥール・ロジンスキ指揮のニューヨーク・フィルハーモニックの演奏会でシベリウスのヴァイオリン協奏曲を弾き、全米にその名を知られるようになった。

1951年に結婚して5人の子どもを授かり、演奏活動からは一時遠ざかった。復帰したのは1966年で、それまでサンフランシスコ音楽院、ルイジアナ州立大学、ミシガン大学、ライス大学などで後進の指導に当たり、人気教師として名声を高めた。

北欧の作曲家の作品の演奏を得意とし、ノルウェーのビャーネ・ブルースタから数多くのソロ作品が彼女に献呈されている。1974年、オスロの王立音楽院の弦楽科主任教授に就任、1999年にはノルウェー王国功労勲章を受章。2005年に演奏活動から引退した。

写真:camillawicks.net





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