ベルギーの首都ブリュッセルにあるホール、パレ・デ・ボザール(Palais des Beaux-Arts)で19日の夕方に火災が発生した。現地での報道をまとめると、火災は夕方4時過ぎに発生、約3時間後にわたる消火活動によって鎮火した。消火作業中に2人の消防士が負傷し、うち1人が心臓発作を起こして病院に搬送されている。
ホールの発表によると、出火元は屋根付近で、原因は調査中。火災当時、アートセンターでは「ホテル・ベートーベン」と銘打った生誕250周年展が行われていたが、展示されていたオリジナル楽譜や当時の楽器などに被害は出ていない。ただ、大ホールは水を被り、パイプ・オルガンなどに被害が出ているという。
パレ・デ・ボザールは1928年に開場した多目的ホール。設計はアールヌーヴォーの巨匠ヴィクトル・オルタで、さまざまなジャンルの文化イベントの会場として使われている。エリザベート王妃国際音楽コンクールのメイン会場で、ベルギーを訪れる海外のオーケストラのコンサート会場として知られる。
写真:Palais des Beaux-Arts
ブリュッセル発 〓 名ホール、パレ・デ・ボザールで火災
2021/01/20
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