ウィーン発 〓 フォルクスオーパーが2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

2021/06/16
【最終更新日】2021/11/09

ウィーンのフォルクスオーパー(Volksoper Wien)が2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表した。新制作は以下の通りで、コンヴィチュニー演出の《ボリス・ゴドノフ》、マクヴィカーの《ベニスに死す》というシリアスな演目も取り上げられる。

また、1904年から1910年にかけて劇場の指揮者として活動していたこともある作曲家ツェムリンスキーの生誕150周年、没後80周年を記念して、オペレッタ《馬子にも衣装》がコンサート形式で上演される。

フォルクスオーパーは2022/2023シーズンから、オランダの女流演出家ロッテ・デ・ベア(Lotte de Beer)が総監督に就任、オメール・メイア・ヴェルバー(Omer Meir Wellber)を音楽監督に迎えて、体制が一新されることが決まっている。

9月10日 – 10月23日
アブラハム《ロクシーとその奇跡のチーム》
[演出]アンドレアス・ガーゲン

10月31日 – 11月23日
リヒャルト・シュトラウス《薔薇の騎士》
[出演]ジャクリーン・ワグナー / シュテファン・チェルニー / Emma Sventelius / ギュンター・ハウマー / ローレン・アルクハート
[指揮]ハンス・グラーフ
[演出]ヨーゼフ・エルンスト・ケップリンガー

2022年1月15日 – 2月5日
ムソルグスキー《ボリス・ゴドノフ》
[出演]アルベルト・ペーゼンドルファー / Ghazal Kazemi / エリザベート・シュヴァルツ / アネリー・ペーボ / カルステン・ズュス / モルテン・フランク・ラルセン
[指揮]ヤク・ファン・ステーン
[演出]ペーター・コンヴィチュニー

3月27日 – 4月9日
ツェムリンスキー《馬子にも衣装》 ※コンサート形式
[出演]ベルンハルト・ ベルヒトルト / ニコラウス・ハーグ / アレクサンダー・ピンデラク / ミヒャエル・ハヴリチェク / マルクス・マルカルト / クリスティアーネ・ カイザー  / マーティン・ウィンクラー / アンドレアス・ミチュケ / スーリエ・ジラルディ / カルステン・ズュス / ギュンター・ハウマー
[指揮]アルフレート・エシュヴェ

4月9日 – 24日
トッド・マコーヴァー《ハリウッドのシェーンベルク》
[出演]マルコ・ディ・サピア / クリスティアン・グラーフ / ローレン・アルクハート / ジェフリー・トレガンツァ
[指揮]ゲーリット・ プリースニッツ
[演出]ヘレン・マコウスキー

5月14日 – 31日
ブリテン《ベニスに死す》
[出演]ライナー・トロスト / マーティン・ウィンクラー / トーマス・リヒテネッカー
[指揮]ゲーリット・ プリースニッツ
[演出]デイヴィッド・マクヴィカー

写真:Volksoper Wien


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. モスクワ発 〓 ミハイル・プレトニョフの後任にアレクサンドル・ルディン、ロシア・ナショナル管の音楽監督

  2. ロサンゼルス発 〓 ロサンゼルス・オペラが届かない舞台装置を急きょ自作、2021/2022シーズンは予定通りの開幕

  3. ラハティ発 〓 ダリア・スタセヴスカがラハティ響の首席指揮者に

  4. ウィーン発 〓 ウィーン・フィルが公開書簡でメトロポリタン歌劇場経営陣に苦言

  5. ミラノ発 〓 12月7日のシーズン開幕は無観客でスペシャル・ガラ・コンサート

  6. ワルシャワ発 〓 台湾政府がショパン国際ピアノ・コンクールに抗議、国名表記めぐり

  7. ボストン発 〓 ボストン響がレイオフに続き、平均37%の報酬カット

  8. ローマ発 〓 カウフマンが初のカラフ役、パッパーノと《トゥーランドット》全曲録音へ

  9. シカゴ発 〓 リリック・オペラが2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  10. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場が新シーズン、2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  11. プラハ発 〓 プラハ国立歌劇場の次期音楽監督にウクライナの指揮者アンドリー・ユルケヴィチ

  12. ブダペスト発 〓 イヴァン・フィッシャーが室内コンサートの動画を毎晩投稿と表明

  13. ロンドン発 〓 ロイヤル・オペラ・ハウスがロシアの指揮者パベル・ソロキンとの契約を破棄

  14. マドリード発 〓 テアトロ・レアルが5月のボリショイ・バレエ団の公演をキャンセル

  15. サリー発 〓 英国のグランジ・パーク・オペラが音楽祭の開催を断念、夏の音楽祭で初

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。