ポーランドの指揮者で作曲家のヤン・クレンツ(Jan Krenz)が9月15日に亡くなった。96歳だった。
ポーランド中部の町ヴウォツワヴェクの生まれで、ワルシャワ音楽院で学び、1946年にポーランド第3の都市ウッチのオーケストラを指揮してデビューした。
1953年から1967年までポーランド放送交響楽団の首席指揮者を務めた後、1968年から1973年までワルシャワ国立歌劇場の音楽監督を務めた。
その後、西側での活動が増え、さまざまなオーケストラに客演。1979年からはドイツ・ボン市の音楽監督(-1982)を務め、ボン・ベートーヴェン交響楽団の拡充に尽力したことでも知られる。
最近では、2005年から2008年にかけて、カロル・シマノフスキ・クラクフ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務めていた。
作曲家としては1949年にカジミエルシ・セロツキ、タデウシュ・バイルトと「グループ49」を結成。作品の中には映画音楽もあり、1957年に公開されたアンジェイ・ワイダ監督の初期の代表作「地下水道」の音楽を担当している。
ポーランド放送響を率いて1963年に初来日した後、読売日本交響楽団、札幌交響楽団を指揮している。
写真:PAP / CAF Maciej B. Brzozowski
訃報 〓 ヤン・クレンツ(96)ポーランドの指揮者・作曲家
2020/09/16
【最終更新日】2023/02/06
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