ロンドン発 〓 演出家のグレアム・ヴィック、指揮者のジェーン・グラヴァーに「サー」と「デイム」の称号

2021/01/04

イギリスで新年の叙勲者リストが発表され、音楽分野では、演出家のグレアム・ヴィック(Graham Vick)、指揮者で音楽学者のジェーン・グラヴァー(Jane Glover)に大英帝国勲章2等勲爵士(KBE/DBE)が授与された。二人は「サー」と「デイム」の敬称が許される。

また、グランジ・パーク・オペラの創設者であるワスフィ・カニ、指揮者のダニエル・ハーディング、ピアニストのバリー・ダグラス、作曲家のジュリアン・アンダーソンが三等勲爵士(CBE)に。チェリストのナタリー・クラインとピアニストのウェイン・マーシャルも四等勲爵士(OBE)を授章した。

ヴィックはイングランド北西部の港湾都市バーケンヘッド生まれの67歳。マンチェスターの王立ノーザン音楽大学で学び、製作会社を経て、1987年にバーミンガム・オペラ・カンパニーを設立して芸術監督を務め、世界各地でオペラの演出を手掛けてきた。1994年から2000年には、グラインドボーン音楽祭のプロダクション・ディレクターも務めている。

一方のグラバーは、ヘルムズリー生まれの71歳。オックスフォード大学のセント・ヒュー・カレッジ卒業後、グラインドボーン音楽祭などを経て、ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ(1984-1991)などの音楽監督を歴任。2002年からシカゴのミュージック・オブ・ザ・バロックを兼任、2013年にはニューヨークのメトロポリタン歌劇場で指揮している。

写真:Monmouth School for Girls


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