イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団が1シーズンの試用期間が終わったニツァン・バルタナ(Nitzan Bartana)を新しいコンサートマスターに迎えると発表した。オーケストラによると、楽団初の女性コンサートマスターの誕生となるという。
イスラエル・フィルではこの3年、3人いたコンサートマスターのうちデヴィッド・ラジンスキーがクリーブランド管弦楽団を経てNDRエルプフィルハーモニー管弦楽団に、ドゥミトル・ポチタリがウィーン交響楽団へ移籍。1997年からその任にある最古参のイリア・コノヴァロフ一人という状況に陥っていた。
バルタナはエルサレム生まれの36歳。5歳で祖父によるヴァイオリンのレッスンを受け、ブフマン・メフタ音楽学校、オーストリアのグラーツ音楽大学、ドイツのフライブルク音楽大学、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院学んだ。
その間、2006年の「国際ヴィエニャフスキ・コンクール」、2014年の「フライブルク国際ヴァイオリン・コンクール」と「ライプツィヒ国際バッハ・ヴァイオリン・コンクール」、2015年の「ロドルフォ・リピツァー国際ヴァイオリン・コンクール」などの国際コンクールで入賞を重ねている。
2018年からはスイスのバーゼル交響楽団の第二コンサートマスターを務め、ダニエル・バレンボイム率いるウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団のメンバーとしても活動している。
写真:Zürcher Kammermusik
テルアビブ発 〓 イスラエル・フィルに楽団初の女性コンサートマスター

2025/07/07
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