9月27日から東京で行われていた第19回「東京国際音楽コンクール」で、ブラジルのジョゼ・ソアーレス(José Soares)が優勝、併せて聴衆賞も受賞した。第2位はフランスのサミー・ラシッド(Samy Rachid)、第3位にはバーティー・ベイジェント(Bertie Baigent)が入賞し、特別賞・齋藤秀雄賞とオーケストラの団員が投票するオーケストラ賞を受賞した。
コンクールは1966年の創設。広く有能な音楽家の発掘、育成に努め、世界の楽壇への活躍を力強く推進すると共に、世界各国との音楽文化交流の推進・発展を目的にしており、創設時は指揮、声楽、室内楽の3部門が置かれたが、現在は3年に一度、指揮部門が行われている。
今回は49の国・地域から過去最多の331名が応募。8ヵ国の14名が書類・ビデオ選考による事前審査を通過し(うち2名が棄権)、9月27日と28日に行われた第一次予選、29日と30日の第二次予選を勝ち抜いた4名が課題曲と自由曲で、新日本フィルハーモニー交響楽団を指揮した。
今回の審査委員長は1970年の第2回のコンクールで第2位となった尾高忠明が務め、シャーン・エドワーズ、広上淳一、オッコ・カム、ライナー・キュッヒル、準・メルクル、ユベール・スダーン、高関健、梅田俊明が審査員を務めた。
優勝したソアーレスは23歳で、現在はサンパウロ大学で作曲も学び、マリン・オルソップ、アレクサンダー・リープライヒ、クラウディオ・クルス等に指揮を師事。2019年のエストニア・パルヌ音楽祭ではパーヴォ・ヤルヴィにも学んでいる。
10写真:Tokyo International Music Competition for Conducting
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東京発 〓 第19回「東京国際音楽コンクール」はブラジルのジョゼ・ソアーレスが優勝
2021/10/05
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