米国のフィラデルフィア管弦楽団(Philadelphia Orchestra)が来月から、首席トランペット奏者にエステバン・バタラン(Esteban Batallán)を迎えると発表した。バタランは2019年からシカゴ交響楽団の首席奏者を務めており、電撃移籍といったところ。
バタランはスペインのガリシア地方バロ生まれの40歳。ポンテベドラ音楽院とビーゴ音楽院でハビエル・ヴィセイロの指導を受け、ガリシア音楽大学で学んだ。2000年にスペイン国立青少年オーケストラのメンバーに選ばれ、その後、2006年の「モーリス・アンドレ国際トランペット・コンクール」など、数々のコンクールに入賞した。
2018/2019シーズンから香港フィルハーモニー管弦楽団で首席奏者を務めた後、2002年から2018年まではグラナダ市管弦楽団の首席奏者。また、2010年から2014年までセビリア王立管弦楽団、2015年と2018年にはスカラ座管弦楽団で客演首席トランペットを務めた。その後、第10代音楽監督のリッカルド・ムーティに招かれてシカゴ響に入団した。
フィラデルフィア管の音楽監督を務めるヤニック・ネゼ=セガンはメディアに対し、今回の電撃移籍について「演奏を初めて聴いた瞬間から、彼はフィラデルフィア管弦楽団に完璧にマッチすると思った。これは、オーケストラのサウンドに世代を超えた影響を与える歴史的な人事です」と語っている。
写真:Chicago Symphony Orchestra
フィラデルフィア発 〓 シカゴ響の首席トランペットがフィラデルフィア管に電撃移籍
2024/08/06
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