フィラデルフィア発 〓 シカゴ響の首席トランペットがフィラデルフィア管に電撃移籍

2024/08/06

米国のフィラデルフィア管弦楽団(Philadelphia Orchestra)が来月から、首席トランペット奏者にエステバン・バタラン(Esteban Batallán)を迎えると発表した。バタランは2019年からシカゴ交響楽団の首席奏者を務めており、電撃移籍といったところ。

バタランはスペインのガリシア地方バロ生まれの40歳。ポンテベドラ音楽院とビーゴ音楽院でハビエル・ヴィセイロの指導を受け、ガリシア音楽大学で学んだ。2000年にスペイン国立青少年オーケストラのメンバーに選ばれ、その後、2006年の「モーリス・アンドレ国際トランペット・コンクール」など、数々のコンクールに入賞した。

2018/2019シーズンから香港フィルハーモニー管弦楽団で首席奏者を務めた後、2002年から2018年まではグラナダ市管弦楽団の首席奏者。また、2010年から2014年までセビリア王立管弦楽団、2015年と2018年にはスカラ座管弦楽団で客演首席トランペットを務めた。その後、第10代音楽監督のリッカルド・ムーティに招かれてシカゴ響に入団した。

フィラデルフィア管の音楽監督を務めるヤニック・ネゼ=セガンはメディアに対し、今回の電撃移籍について「演奏を初めて聴いた瞬間から、彼はフィラデルフィア管弦楽団に完璧にマッチすると思った。これは、オーケストラのサウンドに世代を超えた影響を与える歴史的な人事です」と語っている。

写真:Chicago Symphony Orchestra


関連記事

  1. ニュルンベルク発 〓 ニュルンベルク交響楽団の首席指揮者を今シーズンで退任、カーチュン・ウォン

  2. ロンドン発 〓 「最も忙しい指揮者」はネルソンス、クラシック統計ランキングで

  3. アムステルダム発 〓 コンセルトヘボウ管が26日から活動再開

  4. ヘルシンキ発 〓 フィンランド放送響が首席指揮者ニコラス・コロンとの契約を延長

  5. シュヴェリーン発 〓 メクレンブルク州立劇場、コーミッシェ・オーパーもシーズン終了

  6. 東京発 〓 紀尾井ホール室内管弦楽団の次期首席指揮者にトレヴァー・ピノック

  7. マンチェスター発 〓 カーチュン・ウォンが日フィルに続いて、ハレ管の首席指揮者に

  8. エッセン発 〓 エッセン州がアールト音楽劇場の専属歌手三人に「宮廷歌手」の称号

  9. ロンドン発 〓 デイヴィッド・コーエンがロンドン響の首席チェロ奏者に

  10. トロント発 〓 カナディアン・オペラ・カンパニーが2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  11. ベルリン発 〓 コーミッシェ・オーパーが2019/2020シーズンの公演ラインナップを発表

  12. ブカレスト発 〓 国立歌劇場のスタッフが新型コロナウイルスに感染、当面の公演をキャンセル

  13. ウィーン発 〓 来シーズンのウィーン・フィルの定期演奏会にミルガ・グラジニーテ=ティーラ、女性指揮者の定期起用はオーケストラ初

  14. ナポリ発 〓 サン・カルロ劇場が2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  15. 東京発 〓 東響が2025/2026シーズンの公演ラインナップを発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。