フィレンツェ発 〓 レヴァインが指揮活動に復帰

2020/07/07

フィレンツェ歌劇場(Teatro del Maggio Musicale Fiorentino)の2020/2021シーズンの新しい公演ラインナップが発表された。その中で、指揮者のジェームズ・レヴァイン(James Levine)が起用されることが明らかになった。

新シーズンの開幕公演は8月30日、ヴェッキオ宮殿前のシニョリーア広場(Piazza della Signoria)で、ズービン・メータがヴェルディのレクイエムを指揮する。

新シーズンにはリッカルド・ムーティらに加え、レヴァインが登場する。2021年1月にベルリオーズの《ファウストの劫罰》、ブラームスの《ドイツ・レクイエム》、モーツァルトの後期三大交響曲などを指揮する。

レヴァインは現在、77歳。1970年代から40年間にわたってメトロポリタン歌劇場の音楽監督・芸術監督を務めたが、過去の男性音楽家に対するセクハラ行為から2018年3月に解雇された。以来、指揮台に立っていない。

一時は解雇をめぐって歌劇場と訴訟合戦になったが、裁判開始前の2019年8月に和解が成立している。

写真:Michael J. Lutch / Boston Symphony Orchestra

    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ウィーン発 〓 国立歌劇場が6月のストリーミング配信のラインナップを発表

  2. マインツ発 〓 州立劇場の次期首席指揮者・音楽総監督にガブリエル・ヴェンザーゴ

  3. シカゴ発 〓 ムーティーがシカゴ響の音楽監督退任を示唆

  4. クアラルンプール発 〓 広上淳一がマレーシア・フィルの第6代音楽監督に

  5. ヴェネチア発 〓 フェニーチェ劇場がストライキで、新シーズンの開幕公演《トゥーランドット》の上演をキャンセル

  6. ロンドン発 〓 演出家のグレアム・ヴィック、指揮者のジェーン・グラヴァーに「サー」と「デイム」の称号

  7. プラハ発 〓 セミヨン・ビシュコフがチェコ・フィルの音楽監督を2028年に退任する意向

  8. 広島発 〓 広島響の次期音楽監督にクリスティアン・アルミンク

  9. ブザンソン発 〓 国際指揮者コンクールで沖澤のどかが優勝

  10. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立オペラの新制作《ピーター・グライムズ》、新型コロナで初日を3月6日に延期

  11. ミュンヘン発 〓 ラトルが新ホール建設求め、バイエルン州の音楽家たちと「フラッシュモブ」

  12. サンディエゴ発 〓 指揮者ラファエル・パヤーレがサンディエゴ響との契約を更新

  13. ロサンゼルス発 〓 ロサンゼルス・オペラが届かない舞台装置を急きょ自作、2021/2022シーズンは予定通りの開幕

  14. モンテカルロ発 〓 モンテカルロ歌劇場が新制作の《マノン・レスコー》をライブ・ストリーミング、ネトレプコ主演

  15. 訃報 〓 ヘルムート・ヴィンシャーマン(101)ドイツの指揮者・オーボエ奏者

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。