英国を拠点に活動するロシア出身の指揮者ワシリー・ペトレンコが声明を発表し、モスクワを本拠地とするスヴェトラーノフ記念ロシア国立交響楽団(State Academic Symphony Orchestra of Russia “Evgeny Svetlanov”)の芸術監督を辞任したことを明らかにした。
ペトレンコは2016年から首席客演指揮者を務めた後、2021/2022シーズンからウラディーミル・ユロフスキの後任してロシア国立交響楽団での活動を始めたばかり。レニングラード(現在のサンクトペテルブルク)生まれの45歳で、2021/2022シーズンからシャルル・デュトワの後を受け、英国のロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督も務めている。
声明でペトレンコは、「ウクライナで起こっている悲劇は、既に今世紀最大の道徳的失敗と人道的災害の1つです。私が誇りに思っているロシアとウクライナの人々の間の歴史的および文化的なつながりは、ロシアの侵略を正当化するために使用することはできません」と延べて、ロシアのウクライナ侵略を非難している。
また、「これらの恐ろしい出来事に応えて、私は、平和が回復するまで、ロシア国立交響楽団の芸術監督としての将来のすべてのコミットメントを含め、ロシアでの仕事を中断することにしました。私は、あらゆる境界を越えた友情と理解の促進を信じています。平和はできるだけ早く回復されなければなりません」と延べている。
写真:IMG
モスクワ発 〓 ワシリー・ペトレンコがスヴェトラーノフ記念ロシア国立響の芸術監督を辞任
2022/03/02
- コメント: 0
この記事へのコメントはありません。