パリ国立オペラのステファン・リスナー(Stephane Lissner)総裁が5日、昨年12月から続いているストライキによる損失が1600万ユーロ(19億3000万円)に達したことを明らかにした。出演した情報番組で明らかにしたもの。また、損失をカバーするため、2020/2021シーズンに予定されていた作品の新制作をキャンセルせざるを得ないと述べた。キャンセルされる作品は3作品程度になる見込みで、2月末までに明らかにされるという。
今回のストライキは昨年の12月5日から、マクロン政権が打ち出した年金制度改正に対する反発から起きたもの。全国規模に広がり、バスティーユ歌劇場とガルニエ宮の二つの劇場を擁するパリ国立オペラでも技術スタッフや裏方だけでなく、バレエ団のダンサーが参加している。ストライキ収束の目途はまだ立っておらず、損失は今後さらに膨らむ可能性が高い。
写真:Opéra national de Paris
パリ発 〓 国立オペラのリスナー総裁が新制作のキャンセルに言及、長引くストライキの影響で
2020/02/07
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