ノルウェーのクリスチャンサン交響楽団(Kristiansand Symfoniorkester)が次期首席指揮者にウィーンを拠点に活動するヴァイオリニストで指揮者のジュリアン・ラクリン(Julian Rachlin)を迎えると発表した。既に首席客演指揮者を5シーズン務めている。
2018年からその任にあるナタリー・シュトゥッツマン(Nathalie Stutzmann)の後任で、任期は2023/2024シーズンから。今回の昇格に「オーケストラが私に信頼を寄せてくれたことを光栄に思うとともに、深く感動しています」と語っている。
ラクリンは1974年、リトアニアの首都ヴィリニュス生まれの47歳。1978年に両親とオーストリアに移住、その後、ウィーン音楽院でボリス・クシュニールらに師事した。
1988年に「ユーロビジョン・ヤング・ミュージシャンズ」グランプリの称号を獲得、10代でロリン・マゼール指揮のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、リッカルド・ムーティ指揮のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と共演した。1999年からはウィーン国立音楽・演劇大学のヴァイオリン科の教授陣に加わっている。
その後、マリス・ヤンソンスの推奨により指揮を学び始め、近年は指揮者活動も活発化。シカゴ交響楽団やイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団やウィーン交響楽団など著名なオーケストラの指揮台に立っている。
また、英国のロイヤル・ノーザン・シンフォニア、フィンランドのトゥルク・フィルハーモニー管弦楽団で首席客演指揮者を務め、2021年からオーストリア・アイゼンシュタットの「秋の金音楽祭」で芸術監督を務めている。
写真:Herbstgold / Vasilka Balevska
クリスチャンサン発 〓 ジュリアン・ラクリンがノルウェーのクリスチャンサン響の首席指揮者に
2022/12/01
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