訃報 〓 バリー・タックウェル, オーストラリアのホルン奏者

2020/01/18

オーストラリアのホルン奏者バリー・タックウェル(Barry Tuckwell)が16日に亡くなった。88歳だった。メルボルン生まれで現地で音楽教育を受けた後、1950年に英国に移住し、1955年にロンドン交響楽団に入団、首席奏者を13年間務めた。退団後はソリスト、指揮者としても活躍。1970年から1976年に国際ホルン協会の初代会長を含め、さらに1992年から1994年にかけて会長を務めた。50を超える録音を残し、米国グラミー賞に3度ノミネートされている。

父親はオルガニストで、幼い頃からピアノ、バイオリン、オルガンを学び、シドニー音楽院でホルンを学んだ。15歳でメルボルン交響楽団の第3ホルンになり、その1年後、指揮者のユージン・グーセンスに誘われてシドニー交響楽団で首席奏者を3年半務めた。英国に移住すると、名指揮者のジョン・バルビローリに見出されてハレ管弦楽団の首席奏者に。また、名ホルン奏者のデニス・ブレインとの出会いに大きな影響を受けたという。

その後、スコッティッシュ・ナショナル管弦楽団、ボーンマス交響楽団を経て、ロンドン交響楽団に。在籍中は理事会に選出され、理事会の議長を6年間務めた。1965年には「大英帝国勲章OBE」に叙せられている。退団後はソロ活動のかたわら、同時にロンドンの王立音楽院、メルボルン大学で後進の指導に当たった。1980年、母国オーストラリアに。それから4年間、タスマニア交響楽団の首席指揮者を務めた。1997年、ホルン奏者としてのお別れコンサートを米国ボルチモア交響楽団と行った。

写真:Etcetera Records


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