ウィーン発 〓 フルートのカレッドゥ、ウィーン・フィルの依頼を快諾

2019/08/31
【最終更新日】2019/10/17

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(Vienna Philharmonic Orchestra)がフルートの前首席奏者シルヴィア・カレッドゥ(Silvia Careddu)に対して出演を依頼して話題を集めている。カレッドゥは試用期間が終わった今年1月、楽団員による投票で正式採用されず退団しているが、古巣の依頼を快諾したという。出演を依頼したのは、9月3日のBBCプロムスと6日のルツェルン音楽祭の公演。どちらも、引退を表明しているベルナルト・ハイティンクにとって最後の演奏会となる。

ウィーン・フィルのフルートの首席奏者については、カレッドゥの後任として、6月に行われたオーディションで、ハンブルクを本拠地とするNDRエルプ・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者を務めるフランス人、リュック・マンホルツ(Luc Mangholz)が既に選ばれている。マンホルツは1995年生まれの24才。パリでフィリップ・ベルノルド、ミュンヘンでアンドレア・リーバークネヒトに師事している。9月1日に着任する予定だったが、それが遅れたことで、カレッドゥに出演を依頼することになったという。

写真:juanvalflauta.com


関連記事

  1. 東京発 〓 指揮者の秋山和慶が引退を発表

  2. モスクワ発 〓 第16回「チャイコフスキー国際コンクール」が閉幕、藤田真央がピアノ部門で2位に

  3. ライプツィヒ発 〓 チェロの鈴木秀美が「ヨハン・セバスティアン・バッハ国際コンクール」のチェロ/バロック・チェロ部門の審査委員長に

  4. ストラスブール発 〓 ストラスブール・フィルの次期音楽監督にアジス・ショハキモフ

  5. ロンドン発 〓 ヴァイオリニストのジョシュア・ベルが音楽監督を務めるアカデミー室内管との契約を延長

  6. ハンブルク発 〓 州立歌劇場の次期音楽総監督にオメール・メイア・ヴェルバー、ケント・ナガノの後任

  7. チューリッヒ発 〓 チューリッヒはワクチン証明か、その場での検査陰性で入場可

  8. ケルン発 〓 アンドレス・オロスコ=エストラーダがケルンの音楽総監督に、グザヴィエ・ロトの後任

  9. モスクワ発 〓 パヴェル・コーガンがモスクワ国立響の芸術監督と首席指揮者を辞任、ウクライナ侵略受けて

  10. ロッテルダム発 〓 フィンランドの若手指揮者タルモ・ペルトコスキがロッテルダム・フィルの常任客演指揮者に

  11. ベルリン発 〓 ベルリン・ドイツ・オペラが《ヘリアーネの奇跡》の再演を急きょ中止、テノール歌手の体調不良で

  12. マドリッド発 〓 フランシスコ・アライサがソフィア王妃高等音楽院の声楽研究部門のトップに

  13. ウィーン発 〓 オーストリア造幣局がザルツブルク音楽祭100周年記念銀貨を発行

  14. ベルゲン発 〓 ペトレンコ、ベルゲン・フィルのコンサートを「深刻な健康問題」でキャンセル

  15. クリーブランド発 〓 ウェルザー=メストが2027/2028シーズンでクリーブランド管の音楽監督を退任、在職25年は音楽監督として歴代最長

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。