金管五重奏団「カナディアン・ブラス=Canadian Brass」のトランペット奏者クリス・コレッティ(Chris Coletti)が退団することになった。米国ニューヨーク州にあるイサカ音楽院(Ithaca College School of Music)の教授に就任、二人目の子供が誕生したことなどから決断したという。コレッティは2009年からメンバーで、前任者だったブランドン・ライデナワー(Brandon Ridenour)が後任として戻ってくるという。
カナディアン・ブラスは1970年、チューバ奏者のチャールズ・デイレンバック(Charles Daellenbach)らが中心となってカナダ・トロントで結成され、レパートリーはバロックから古典派、さらにはジャズやポップスまで幅広い。1977年にはカナダと中国の文化交流のために中国で演奏、文化大革命後に最初に入国を許された西側の演奏団体として知られている。
フォーマルな黒いスーツに白い運動靴、という演奏時の服装も独特で、世界各地で数多くコンサートを行い、“世界で最も有名な金管五重奏団”、“世界で最も忙しい金管五重奏団”として国際的な活躍を続けている。録音にも積極的で、100タイトルを超えるアルバムをリリース。4つのCDがビルボードのヒットチャートのトップに輝くなど、高い評価を集めてきた。
写真:Chris Coletti / Bo Huang
トロント発 〓 トランペットのコレッティが「カナディアン・ブラス」を退団
2019/08/30
【最終更新日】2019/10/17
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