コントラルト歌手で指揮者のナタリー・シュトゥッツマン(Nathalie Stutzmann)が1日、母国フランスの「レジオンドヌール勲章=L’ordre national de la légion d’honneur」を受章した。「レジオン・ドヌール」は統領政府期にナポレオン・ボナパルトによって制定されたフランスの最高勲章で、シュトゥッツマンは5段階ある中の「シュヴァリエ=Chevalier」を授与された。
シュトゥッツマンは1965年、パリ郊外の田園都市シュレンヌの生まれ。ソプラノ歌手だった母親の薫陶を受け、ナンシーの音楽院卒業後、パリ国立オペラ付属学校などでミシェル・セネシャル、ハンス・ホッターに師事。1988年の「ベルテルスマン国際声楽コンクール」で優勝して、コントラルト歌手としての活動をスタートさせた。
2000年代後半から指揮活動を始め、名伯楽として知られるフィンランドのヨルマ・パヌラに師事。2009年には自ら古楽アンサンブル「オルフェオ55」を設立して活動を本格化させた。その後も小澤征爾やサイモン・ラトルの下で研鑽を積み、さまざまなオーケストラに客演。2017/2018シーズンからアイルランドのRTÉ国立交響楽団、2018/2019シーズンからノルウェーのクリスチャンサン交響楽団の首席指揮者を務めている。
写真:Simon Fowler
パリ発 〓 ナタリー・シュトゥッツマンが「レジオンドヌール勲章」を受章
2019/01/14
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