訃報 〓 ヘルムート・リリング(92)ドイツの指揮者, バッハ演奏の権威

2026/02/13
【最終更新日】2026/02/23

ドイツの指揮者ヘルムート・リリング(Helmuth Rilling)が11日、ドイツ・ヴァルムブロンの自宅で亡くなった。92歳だった。戦後のバッハ演奏の権威の一人だった。

シュトゥットガルトの音楽家の家庭に生まれ、ヴュルテンベルクのプロテスタント神学校で学んだ後、シュトゥットガルト音楽大学で学校音楽教育、オルガン・作曲・合唱指揮を学んだ。その後、イタリアにわたり、バチカン、シエナのキジアーナ音楽院で学んだ。

在学中の1954年、最初の合唱団「ゲッヒンガー・カントライ」を結成。帰国後、シュトゥットガルト・ゲデヒト教会でオルガニスト兼合唱団長を務め、合唱団「ゲデヒト教会フィガルコール」を指揮した。1963年から1966年にかけてはシュパンダウの教会音楽学校で教鞭を執り、1965年にシュトゥットガルト・バッハ・コレギウムを設立した。

1967年、ニューヨークでレナード・バーンスタインに師事。その年、フランクフルト音楽・舞台芸術大学の合唱指揮科教授に就任(ー1985)。1969年、フランクフルト合唱団の指揮者に就任した。

1970年には米国でオレゴン・バッハ音楽祭を共同設立、2013年まで芸術監督を務め、音楽祭の委嘱により録音したクシシュトフ・ペンデレツキの《クレド》が2001年のグラミー賞最優秀合唱賞を受賞した。2004年にはバッハ・メダルを受賞。2011年にはヘルベルト・フォン・カラヤン音楽賞を受賞している。

写真:Helmuth Rilling


関連記事

  1. ライプツィヒ・バッハ音楽祭 〓 ライプツィヒ・バッハ音楽祭の「バッハ・メダル」、2021年は初めて二人の音楽学者に

  2. ベルリン発 〓 ベルリン音楽祭が2024年の公演ラインナップを発表、ウィーン・フィルが初客演

  3. ベルリン発 〓 レコード賞「オーパス・クラシック」の年度賞発表、バッティストーニ &東京フィル、宮田大の録音も授賞

  4. ベルリン発 〓 バレンボイムが一時的に現場復帰

  5. エッセン発 〓 エッセン州がアールト音楽劇場の専属歌手三人に「宮廷歌手」の称号

  6. ベルリン発 〓 州立歌劇場も無料のストリーミングを開始、4月19日まで

  7. デュッセルドルフ発 〓 インターナショナル・クラシック・ミュージック・アワード2025発表

  8. 訃報 〓 ペドロ・イグナシオ・カルデロン(92)アルゼンチンの指揮者

  9. ドレスデン発 〓 空席だった聖母教会オルガン奏者に27歳のニクラス・ヤーン

  10. マインツ発 〓 州立劇場の次期首席指揮者・音楽総監督にガブリエル・ヴェンザーゴ

  11. ドレスデン発 〓 ドレスデン・フィルの首席客演指揮者にノルウェーのタビタ・ベルグルンド

  12. ギュータースロー発 〓 第20回「新しい声」が終了

  13. ベルリン発 〓 ベルリン・ドイツ・オペラが《ヘリアーネの奇跡》の再演を急きょ中止、テノール歌手の体調不良で

  14. リューベック発 〓 シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭が2024年の「レナード・バーンスタイン賞」をチェロのアナスタシア・コベキナに

  15. バーデン=バーデン発 〓 2027年の復活祭音楽祭はヨアナ・マルヴィッツの指揮でベートーヴェン《フィデリオ》を上演

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。