訃報 〓 ヤヌシュ・オレイニチャク(72)ポーランドのピアニスト

2024/10/22

ポーランドを代表するピアニストの一人、ヤヌシュ・オレイニチャク(Janusz Olejniczak)が20日に亡くなった。72歳だった。自らも第6位に入賞している「ショパン国際ピアノ・コンクール」の2025年の審査員を務める予定だった他、9月1日には「ショパンと彼のヨーロッパ」音楽祭に出演していた。

ポーランド西部ヴロツワフの生まれで、6歳よりピアノを始め、1970年の「ショパン国際ピアノ・コンクール」で第6位に入賞して注目を集めた。その後、1971年から1973年にかけて、パリでコンスタンティン・シュメリングとヴィトルド・マウクジンスキーに師事。1977年から1978年にかけては、ドイツ・エッセンでヴィクトル・メルジャノフとパウル・バドゥラ=スコダの下で研鑽を積んだ。

ベートーヴェン、シューマン、シューベルト、ショパン、ラヴェル、プロコフィエフなどの作品がレパートリーの核に据え、ワルシャワ交響楽団とのショパンのピアノ協奏曲の録音は、5つのフライダーク賞をはじめ、数々の賞を受賞。また、ポーランド、カナダ、アメリカ、日本でマスタークラスを開催し、国際的なコンクールの審査員も数多く務めた。

アンジェイ・ズラウスキーが監督し、ショパンの半生を描いた1991年のフランス映画『ソフィー・マルソーの愛人日記』でショパン役を演じている他、カンヌ映画祭では最高賞であるパルムドール、米国のアカデミー賞で監督賞、脚色賞、主演男優賞の3部門を獲得したロマン・ポランスキー監督の2002年の映画『戦場のピアニスト』で演奏を担当している。

写真:Ireneusz Sobieszczuk


関連記事

  1. ワルシャワ発 〓 第18回「ショパン国際ピアノ・コンクール」でカナダのブルース・リウが優勝。日本勢は2位に反田恭平、小林愛実が4位に入賞

  2. 訃報 〓 カイヤ・サーリアホ(70)フィンランドの作曲家

  3. ポズナン発 〓 ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクールは2022年にスライド

  4. 訃報 〓 レイモン・ギヨー(94)フランスのフルート奏者

  5. 訃報 〓 ルイジ・アルヴァ(98)ペルー出身のテノール歌手

  6. 訃報 〓 フジコ・ヘミング(92)スウェーデン・日本のピアニスト

  7. 訃報 〓 グレース・バンブリー(86)米国のメゾ・ソプラノ歌手

  8. 訃報 〓 ランド・バルトリーニ(87)イタリアのテノール歌手

  9. 訃報 〓 リアナ・イサカーゼ(78)ジョージアのヴァイオリニスト

  10. ワルシャワ発 〓 第18回ショパン国際ピアノ・コンクールは来年開催へ

  11. ワルシャワ発 〓 第19回「ショパン国際ピアノ・コンクール」のファイナリストが決定、11名を選出

  12. ワルシャワ発 〓 ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団の次期音楽監督にアンドレイ・ボレイコ

  13. 訃報 〓 ヴィルジニア・ゼアーニ(97)ルーマニア出身のソプラノ歌手

  14. 訃報 〓 イングリッド・ヘブラー(93)オーストリア出身のピアニスト

  15. 訃報 〓 エンリケ・バティス(82)メキシコの指揮者

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。