ポルトガルの世界的ピアニスト、マリア・ジョアン・ピレシュ(Maria João Pires)が引退することになったた。リスボンで11月1日に行われた「エレナ・ヴァス・ダ・シルバ・ヨーロッパ賞」の受賞スピーチで明かしたもの。2017年末に2018年をもって舞台から退くと発表したが、その後も演奏活動を続けており、この6月に軽度の脳梗塞を発症したことが今回の引退宣言に繋がったものとみられる。
ピレシュは首都リスボン生まれの81歳。地元の国立音楽院で作曲と音楽理論を学んだ後、17歳でドイツに留学。1970年にベートーヴェン生誕200周年記念コンクールで優勝し、1986年にロンドンのクイーン・エリザベス・ホールで初リサイタルを開いたのを皮切りに国際舞台での活躍を始めた。2024年、世界の優れた芸術家を顕彰する「高松宮殿下記念世界文化賞」を受賞している。
リスボン発 〓 ピアノのピレシュが引退宣言
2025/11/06
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