メトロポリタン歌劇場(Metropolitan Opera)が2020/2021シーズンのキャンセルを発表した。新型コロナウィルスの収束状況がみえないため。シーズン丸ごとのキャンセルは、劇場の140年の歴史の中で初めてという。ピーター・ゲルブ総裁によると、新型コロナウィルスによる損失は1億5,400万ドル。
歌劇場はキャンセルの発表と同時に、2021/2022シーズンの公演ラインナップも発表しており、新制作は以下の6作品。シーズンの開幕を飾る《私の骨に閉じ込められた火》はテレンス・ブランチャードの作品で(セントルイス・オペラで2019年に初演)、メトロポリタン歌劇場がアフリカ系米国人の作曲家の作品を取り上げるのは初めてという。
テレンス・ブランチャード《私の骨に閉じ込められた火》
2021年9月27日 –
演出:ジェームス・ロビンソン / カミーユ・A・ブラウン
指揮:ヤニック・ネゼ=セガン
出演:ウィル・リバーマン / エンジェル・ブルー / ラトニア・ムーア
マシュー・オーコイン《エウリディーチェ》
2021年11月23日 –
演出:メアリー・ジンマーマン
指揮:ヤニック・ネゼ=セガン
出演:エリン・ モーリー / ジョシュア・ホプキンス / ヤクブ・ヨゼフ・オルリンスキ / ネイサン・バーグ / バリー・バンクス
ヴェルディ《リゴレット》
2021年12月31日 –
演出:バートレット・シャー
指揮:ダニエレ・ルスティオーニ
出演:クイン・ケルシー / ローザ・フェオーラ / ピョートル・ベチャワ / リュドヴィク・テジエ
ヴェルディ《ドン・カルロ》フランス御版
2022年2月28日 –
演出:デイヴィッド・マクヴィカー
指揮:ヤニック・ネゼ=セガン
出演:マシュー・ポレンザーニ / ソーニャ・ヨンチェヴァ / エリーナ・ガランチャ / ギュンター・グロイスベック / ジョン・レリエ / エティエンヌ・デュピュイ
ドニゼッティ《ランメルモールのルチア》
2022年4月23日 –
演出:サイモン・ストーン
指揮:リッカルド・フリッツァ
出演:ナディーン・シエラ / ハヴィエル・カマレナ / アルトゥール・ルチンスキ / マシュー・ローズ
ブレット・ディーン《ハムレット》
2022年5月13日 –
演出:ニール・アームフィールド
指揮:ニコラス・カーター
出演:アラン・クレイトン / ブレンダ・ラエ / サラ・コノリー ロッド・ギルフリー / ジョン・トムリンソン
写真:Courtesy of Lincoln Center
もっと詳しく ▷
ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場が2020/2021シーズンをキャンセル
2020/09/24
- コメント: 0
この記事へのコメントはありません。