訃報 〓 イーゴリ・ブラジュコフ(89)ウクライナ出身の指揮者

2026/01/11

ウクライナ出身の指揮者イーゴリ・ブラジュコフ(Igor Blazhkov)が1月7日、ドイツ・ポツダムで亡くなった。89歳だった。旧ソ連ウクライナ共和国交響楽団の首席指揮者、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者を歴任。旧ソ連で親交のあったストラヴィンスキーの作品の演奏を数多く手掛けた。

ソ連時代のキエフ(現在のキーウ)出身で、キエフ音楽院ではアレクサンドル・クリモフに、その後、レニングラード音楽院でエフゲニー・ムラヴィンスキーに指揮法を学んだ。1959年のウクライナ共和国指揮者コンクールで優勝している。

それを受け、1958年から1963年にウクライナ共和国交響楽団の首席指揮者を務め、1963年から1968年まではレニングラード・フィルの指揮者を務めた。1965年には、レニングラード・フィルを指揮してショスタコーヴィチの交響曲第2番、第3番の蘇演を行っている。

1969年にキエフ室内管弦楽団の芸術監督兼指揮者に就任、1976年に退任するまでアンサンブルの国際的な名声を確立。1988年から1994年にかけて再びキエフ室内管の指揮者陣に加わっている。また、1983年からはウクライナ作曲家連合のペルペトゥム・モビレ管弦楽団の芸術監督兼指揮者(ー2002)も務めた。

20世紀の作曲家の作品の演奏に熱心に取り組み、中でも親交のあったストラヴィンスキーの作品のソ連国内における第一人者と目された。40タイトルを超えるアルバムがあり、1990年にはウクライナ人民芸術家の称号を授与されている。

写真:Kiev Chamber Orchestra


関連記事

  1. バイロイト発 〓 リヒャルト・ワーグナー記念館が《さまよえるオランダ人》の直筆楽譜を初公開

  2. ロンドン発 〓 イングリッシュ・ナショナル・オペラが5年かけ、新しい《ニーベルングの指環》

  3. バーミンガム発 〓 ジュリアン・ロイド・ウェッバーが王立バーミンガム音楽院の学長を退任

  4. ブリュッセル発 〓 モネ劇場が2023/2024シーズンの公演ラインナップを発表、カステルッチの新演出による《ニーベルングの指環》が登場

  5. ベルゲン発 〓 第17回「グリーグ国際ピアノ・コンクール」で石井楓子が第1位に

  6. パリ発 〓 フランスの夏の音楽祭も相次いで中止を発表

  7. ベルリン発 〓 バレンボイム入院長引き、5月のウェスト=イースタン・ディヴァン管のツアーの指揮をキャンセル

  8. デトロイト発 〓 デトロイト響が音楽監督のヤデル・ビニャミーニとの契約を延長

  9. ボストン発 〓 ボストン響が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  10. ハンブルク発 〓 ハンブルグ交響楽団がアルゲリッチ迎えて「6月音楽祭」を創設

  11. ニューヨーク発 〓 米国のエンタメ・サイト、メトロポリタン歌劇場の次シーズンをスクープ !?

  12. チューリッヒ発 〓 チューリッヒはワクチン証明か、その場での検査陰性で入場可

  13. ロンドン発 〓 英国のクラシック音楽雑誌「グラモフォン」の「オーケストラ・オブ・ザ・イヤー」一般投票始まる

  14. ベルリン発 〓 州立歌劇場が新制作の《イェヌーファ》をライブ・ストリーミング

  15. サンフランシスコ発 〓 ブロムシュテットがサンフランシスコ交響楽団の2027年1月のコンサートの指揮をキャンセル

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。