ドイツの首都ベルリンの市議会が文化予算の12%、1億3千万ユーロ(約206億円)削減案を可決した。文化団体は既に新シーズンの活動をスタートさせており、審議が始まって1ヵ月半でのスピード決着に困惑が広がっている。
最も大きな影響を受けるのはコーミッシェ・オーパーで、現在進行中の大規模改修工事が1年後ろ倒しになる上、助成が9%(380万ユーロ)カットされる。さらに市政府内では承認済の改修費1千万ユーロの削減も検討されているという。
また、フィルハーモニーは200万ユーロ、コンツェルトハウスは180万ユーロの削減。ベルリン映画祭への助成も100万ユーロと、前年比50%減。映画館だけでなく、図書館や博物館への支援も減らされ、博物館の毎月第1日曜日の無料開放も廃止。音楽教育などへの支援の打ち切りも行われる。
写真:Abgeordnetenhaus von Berlin
ベルリン発 〓 市議会が文化予算の12%削減を決定、文化団体を直撃
2024/11/30
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