訃報 〓 ジョセフ・ブルバ(77)チェコ出身のピアニスト

2020/08/26
【最終更新日】2023/02/06

チェコ出身のピアニスト、ジョセフ・ブルバ(Josef Bulva)が12日、モナコの自宅で亡くなった。77歳だった。キャリアの断絶に繋がる2度の事故を乗り越え、演奏活動を続けたことで知られる。

第2次大戦中の1943年、ブルノ生まれ。ナパイェドラの音楽学校でヴァーツラフ・ランカに師事、13歳でデビューを飾った。その演奏はヨアヒム・カイザーらによってヨーロッパで高い評価を集めた。

しかし、1971年に事故に逢い、1年間の活動を余儀なくされる。その事故をきっかけにして、音楽のへの思いを見つめ直した結果、翌年1972年にルクセンブルクに亡命。活動の場を広げる一方、RCAレーベルを中心に数多くの録音を行った。

1996年、今度は凍った道で滑って転んで左手を負傷、一度は引退を決意したという。しかし、手術とリハビリを繰り返し、2009年に楽壇に復帰。ペダルを改造した特製のスタインウェイを使って演奏活動を続けていた。

ショパン、リスト、チャイコフスキーを中心にレパートリーは幅広く、リストのハンガリー狂詩曲第2番やワーグナーの《タンホイザー》序曲などには、彼独自のアレンジが残されている。

写真:josefbulvasociety.com


関連記事

  1. シドニー発 〓 シドニー響が首席指揮者のシモーネ・ヤングとの契約を延長

  2. 札幌発 〓 札響の次期首席指揮者にエリアス・グランディ

  3. ブリュッセル発 〓 オペラ雑誌の年間賞「Oper! Awards2025」発表、授賞式がモネ劇場

  4. ハノーファー発 〓 北ドイツ放送フィルの次期首席指揮者にスタニスラフ・コチャノフスキー

  5. 香港発 〓 香港シンフォニエッタの音楽監督にクリストフ・ポッペン、イップ・ウィンシーの後任

  6. インスブルック発 〓 古楽音楽祭が新体制、音楽監督にオッタヴィオ・ダントーネ、アカデミア・ビザンチナがレジデンス・オーケストラに

  7. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立歌劇場がシーズン閉幕を宣言、夏のミュンヘン・オペラ・フェスティバルも中止

  8. 訃報 〓 エリオ・ボンコンパーニ(86)イタリアの指揮者

  9. オスロ発 〓 音楽監督のクラウス・マケラがチェロ奏者としてオーケストラと共演

  10. バルセロナ発 〓 アラーニャ、クルザク夫妻がリセウ大劇場の《トスカ》から撤退、理由は「卑猥な演出」

  11. パリ発 〓 国立オペラにまたストライキの嵐、《オイディプス王》の公演はコンサート形式による上演に変更

  12. ザルツブルク発 〓 夏の音楽祭はプログラムを組み直して開催を模索

  13. ミュンヘン発 〓 ズービン・メータが12月と1月のバイエルン州立オペラ《こうもり》の指揮をキャンセル

  14. ニューヨーク発 〓 新たに11人の女性がドミンゴのセクハラを証言

  15. 訃報 〓 カミル・マリネスク(55)ルーマニアの指揮者

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。