東京発 〓 ドミンゴとカレーラスが来年1月、日本で「三大テノール」偲んで「パヴァロッティに捧げるコンサート」

2022/10/27

世界的なオペラ歌手プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラスの二人が来年1月26日、東京・有明のガーデンシアターで「ルチアーノ・パヴァロッティに捧げるコンサート」を開催すると発表した。三人で1996年に行った「三大テノール」日本公演20周年を記念して、という。

画期的な企画として世界的な大成功を収めた「三大テノール」は1990年7月、FIFAワールドカップ・イタリア大会決勝戦の前夜に三人がローマのカラカラ浴場に集まってコンサートを行ったのが始まり。ズービン・メータ指揮のオーケストラをバックに共演したこの公演がCD化されると史上最も売れたクラシック・アルバムとなった。

その後、2003年まで三人が行ったツアーは世界的なブームを巻き起こし、CDやレーザーディスク、テレビ放送などを通じて、世界で10億人以上が視聴したという。1996年に先代の国立競技場で行われた日本公演も空前の話題をさらい、最高で7万5000円したチケットもあっという間に完売した。

世界を魅了したツアーの軌跡は昨年、ドキュメンタリー映画「甦る三大テノール 永遠の歌声」が公開されているが、今回の公演はマルコ・ボエーミ指揮の「Tokyo 21c Philharmonic」をバックに、ソプラノのニーナ・ミナシャンも共演して行われる。

写真:Luciano Pavarotti Memorial Concert


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. クリーブランド発 〓 ウェルザー=メストが癌治療で10月下旬から年末までのすべての仕事をキャンセル

  2. ミュンヘン発 〓 BR-KLASSIKが話題のドキュメンタリーを再掲載、ネトレプコ、ビリャソンの《椿姫》の舞台裏

  3. シカゴ発 〓 シカゴ響の次期首席トロンボーンにティモシー・ヒギンズ、サンフランシスコ響の首席からの転身

  4. ワルシャワ発 〓 台湾政府がショパン国際ピアノ・コンクールに抗議、国名表記めぐり

  5. マイニンゲン発 〓 州立劇場の次期音楽総監督は初のアルランド人、キリアン・ファレル

  6. オスロ発 〓 ノルウェー放送管の首席指揮者に韓国系米国人のホリー・ヒョン・チェ

  7. ブラウンシュヴァイク発 〓 州立劇場が《蝶々夫人》のポスター・デザインを変更、旭日旗を連想させるという抗議受け

  8. リスボン発 〓 グルベキアン管の音楽監督にハンヌ・リントゥ、ロレンツォ・ヴィオッティの後任

  9. ロンドン発 〓 グラインドボーン音楽祭も開催断念、ストリーミング配信をスタート

  10. ヴェネチア発 〓 フェニーチェ劇場がストライキで、新シーズンの開幕公演《トゥーランドット》の上演をキャンセル

  11. 訃報 〓 マルチェッロ・ジョルダーニ(56)イタリアのテノール歌手

  12. ドレスデン発 〓 シュターツカペレのコンサートで、ティーレマンの代役にミルガ・グラジニーテ=ティーラ、マリー・ジャコー

  13. ミュンヘン発 〓 アレックス・エスポージトに「宮廷歌手」の称号

  14. ニュルンベルク発 〓 演出家のペーター・コンヴィチュニー、初日前にまた解任される

  15. ロサンゼルス発 〓 ボチェッリのコンサート映画『アンドレア・ボチェッリ30 – ザ・セレブレーション』が完成

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。