グラナダ発 〓 ルーカス・マシアス=ナバロがグラナダ市管の芸術監督に

2020/09/10
【最終更新日】2020/09/11

第一線のオーボエ奏者として活躍した後、指揮者に転身したルーカス・マシアス=ナバロ(Lucas Macías Navarro)が母国スペインのグラナダ市管弦楽団(Orquesta Ciudad de Granada) の芸術監督に就任することになった。任期は11月から。

マシアス=ナバロはスペイン南西のウエルバ生まれの42歳。オーボエを学び、フライブルク大学でハインツ・ホリガーに師事。2004年に指揮者クラウディオ・アバドがボローニャを本拠地とするモーツァルト管弦楽団を設立すると首席奏者に招かれた。また、アバドの勧めで2004から2005年にカラヤン・アカデミーで学び、ジュネーブ音楽院でモーリス・ブルグに師事した。

その後、ローザンヌ室内管弦楽団の首席奏者を経て、2007年にアムステルダムのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席奏者に就任。アバドの信頼が厚く、2008年にはルツェルン祝祭管弦楽団の首席奏者に招かれた。

その後、国立ウィーン音楽演劇大学でマーク・ストリンガーから指揮の指導を受け、2014年にブエノスアイレスのテアトロ・コロンで指揮者としてデビューした。2015年にコンセルトヘボウ管を退団、2016年からパリ管弦楽団でダニエル・ハーディングの下、副指揮者を務めた。

写真:lucasmaciasnavarro.com


関連記事

  1. 大津発 〓 びわ湖ホールが来年度の公演ラインナップを発表

  2. ミュンスター発 〓 市が音楽総監督のゴロー・ベルクとの契約を延長

  3. ロサンゼルス発 〓 映画『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』の作曲家が降板、後任になんとハンス・ジマー

  4. 訃報 〓 ミシェル・コルボ(87)スイスの指揮者

  5. ミュンヘン発 〓 ラトルが2025年のエルンスト・フォン・ジーメンス音楽賞を受賞

  6. ミュンヘン発 〓 青木尚佳がミュンヘン・フィルのコンサートマスターに

  7. ワルシャワ発 〓 第18回ショパン国際ピアノ・コンクールの予備予選終了、日本からは14人が本大会へ

  8. アケルスベルガ発 〓 ついに論争に終止符!?、「BIS」レーベルが“フルヴェンのバイロイトの第九”の完全録音をリリース

  9. ウィーン発 〓 サマー・ナイト・コンサートの指揮はネゼ=セガン、ウィーン・フィル

  10. デトロイト発 〓 演出家のユヴァル・シャロンがミシガン・オペラ・シアターの芸術監督に

  11. 東京発 〓 新国立劇場が2024/2025シーズンの公演ラインアップを発表

  12. ウィーン発 〓 ウィーン・フィルが2025年元旦の「ニューイヤー・コンサート」のプログラムを発表

  13. 訃報 〓 フリードリヒ・チェルハ(96)オーストリアの作曲家

  14. 訃報 〓 ネッロ・サンティ(88)イタリアの指揮者

  15. ア・コルーニャ発 〓 ガリシア響の次期首席指揮者にロベルト・ゴンサレス=モンハス

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。