訃報 〓 ヤーッコ・クーシスト(48)フィンランドのヴァイオリニスト・作曲家・指揮者

2022/02/24
【最終更新日】2023/02/06

フィンランドのヴァイオリニスト、作曲家、指揮者のヤーッコ・クーシスト(Jaakko Kuusisto)が23日、オウルで48歳で亡くなった。2020年に脳腫瘍の手術を受けた後、療養していた。1997年から2012年までラハティ交響楽団のコンサートマスターを務め、その後、指揮者、作曲家として活動していた。

クーシストは1974年、ヘルシンキの生まれ。祖父はタネリ・クーシスト、父のイルッカ・クーシストはともに作曲家。ヴァイオリニストとしては1990年のシベリウス国際ヴァイオリン・コンクールのファイナリストとなり、兄のペッカ・クーシストは1995年のコンクールで優勝するなど、フィンランドを代表するヴァイオリニスト。

家族全員で1990年代初頭に米国に移住、兄弟はミリアム・フリードの学生としてブルーミントンのインディアナ大学でバイオリンを学んだ。1997年にエリザベート王妃国際音楽コンクールのファイナルストとなった後、ラハティ交響楽団の首席指揮者を務めていたオスモ・ヴァンスカの招きに応じてコンサートマスターに就任した。

同時に作曲活動にも本格的に取り組み、2003年のサヴォンリンナ・オペラ・フェスティバルのための《犬のカレヴァラ》、2015年のオペラ《人生》、2019年にフィンランド国立オペラで上演されたオペラ《氷》を自ら指揮して成功を収め、作曲家としての名声を確立。オペラに加えて、室内楽やオーケストラ音楽など約40曲を残している。

また、指揮者としての活動も続けており、2005年から2009年までオウル交響楽団の首席客演指揮者。2018年からはクオピオ交響楽団の首席指揮者を務めていた。

写真:Marko Happo


関連記事

  1. ウィーン発 〓 ジョン・ウィリアムズ、3月にウィーン・フィルと再びコンサート

  2. ローマ発 〓 ローマ歌劇場が2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  3. ロサンゼルス発 〓 ドミンゴがロサンゼルス・オペラの総監督を辞任

  4. モンテカルロ発 〓 チェチーリア・バルトリがモンテカルロ歌劇場の監督に

  5. エーテボリ発 〓 エーテボリ・オペラの次期首席指揮者にイタリアの若手ヴィンチェンツォ・ミッレタリ

  6. ダラス発 〓 ダラス交響楽団が演奏会形式による“リング・チクルス”、オーケストラによる通し上演は全米初

  7. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  8. 訃報 〓 永田穂(93)コンサート・ホールの音響設計の世界的パイオニア

  9. モンテカルロ発 〓 モンテカルロ歌劇場が2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  10. 東京発 〓 都響が桂冠指揮者エリアフ・インバルの90歳の誕生日をお祝い

  11. モンテカルロ発 〓 ネトレプコが約2ヵ月ぶりにオペラの舞台に、4回目の声明でロシアでの出演を否定

  12. ケルン発 〓 フランソワ=グザヴィエ・ロトがケルン市の音楽総監督を退任、任期1年残して

  13. 東京発 〓 指揮者のブロムシュテットがN響定期演奏会を体調不良でキャンセル

  14. ウイニペグ発 〓 ウイニペグ響が楽団員111人全員をレイオフ

  15. 東京発 〓 「全国共同制作オペラ」が2024年度にプッチーニ《ラ・ボエーム》を新制作、指揮は井上

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。