東京発 〓 東響の次期音楽監督にロレンツォ・ヴィオッティ

2024/08/10

東京交響楽団は次期音楽監督にスイスの指揮者ロレンツォ・ヴィオッティ(Lorenzo Viotti)を迎えると発表した。2014年からその任にあり、2025/2026シーズンで退任するジョナサン・ノットの後任で、オーケストラにとって4人目の音楽監督となる。任期は2026/2027シーズンから3年間。

ヴィオッティはスイス・ローザンヌで生まれの34歳。イタリア・ヴェネチアのフェニーチェ劇場の音楽監督などを務め、50歳で急逝した指揮者マルチェッロ・ヴィオッティを父に持ち、妹はメゾ・ソプラノ歌手のマリーナ。彼女は7月26日のパリ五輪開会式でフランス革命時に歌われた「サ・イラ=ça ira)を、ヘヴィメタルバンド「GOJIRA」と歌っている。

2021/2022シーズンからはオランダ国立オペラのピットに入るオランダ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めており、2024/2025シーズンをもって退任することが決まっている。既に世界的なオーケストラを数多く客演しており、この6月には、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のドイツ・スイス・スペインを回るツアーの指揮も任されている。

東京交響楽団には、2014年7月の東京オペラシティ・シリーズでクシシュトフ・ウルバンスキの代役として初登場。このステージが日本デビューのみならず、自身のプロ・オーケストラ・デビューとなったという縁も生まれ、その後、2016年、2019年、2023年に計5回共演している。

写真:Tiago Miranda


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. グラインドボーン発 〓 グラインドボーン音楽祭がウクライナ支援のチャリティー・コンサート

  2. ボン発 〓 ベートーヴェン国際ピアノ・コンクールは予定通り12月開催

  3. プラハ発 〓 国立歌劇場の音楽監督にカール・ハインツ・シュテフェンス

  4. ドルトムント発 〓 2023年の「オペラ・アワード」決定

  5. ロンドン発 〓 ヴァイオリニストのジョシュア・ベルが音楽監督を務めるアカデミー室内管との契約を延長

  6. ザルツブルク発 〓 モーツァルテウム管の次期首席指揮者にスペインのロベルト・ゴンザレス=モンハス

  7. モンテカルロ発 〓 モンテカルロ歌劇場が《マノン・レスコー》の公演で、マリア・アグレスタの代役にアンナ・ネトレプコを起用

  8. キール発 〓 市立劇場の音楽総監督ベンジャミン・ライナースが2023/2024シーズンをもって退任

  9. ヘルシンキ発 〓 フィンランド国立オペラが新制作の《トゥーランドット》のストリーミング配信を開始

  10. 訃報 〓 佐藤陽子(72)日本のヴァイオリニスト

  11. 東京発 〓 ドミンゴとカレーラスが来年1月、日本で「三大テノール」偲んで「パヴァロッティに捧げるコンサート」

  12. ミュンヘン発 〓 作曲家ワーグナーの曾孫、エヴァ・ワグナー・パスキエが退院

  13. ハノーファー発 〓 第12回「ヨーゼフ・ヨアヒム国際ヴァイオリン・コンクール」は二人が第1位を分け合う

  14. バイロイト発 〓 バイロイト音楽祭の《ワルキューレ》でヴォータン役のトマス・コニエチュニーが怪我で途中降板

  15. ミュンヘン発 〓 青木尚佳がミュンヘン・フィルのコンサートマスターに

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。